YAMAHA K-1

2023年12月8日落札

1978年頃
当時の価格は 95,000円(ブラックモデルのK-1Bは98,000円)とか。
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/player/k-1.html

IMG_2551.jpg
(上段が K-1 、下段は GX-F44R


カセットテープをデジタル化する流れから迷走して、カセットデッキの調達が続いています。
(すでにデジタル化に必要な台数は確保できたと思うんだけど、ついヤフオクを覗いては目ぼしいものがないか見渡す習慣が。で、締め切り間際の時には貼り付いてウォッチしていないので流れていくという。そしてたまに競争にならずに落札するという)

最近は AKAI GX-F44R で、動作確認用に調達した中古のカセットテープを聴いてみる、という使い方かになっています。(オヤジの遺品のカセットテープがしまわれている押し入れの前で母親が蔵書の処分に取りかかったのでしばらく中断中)

ただこの GX-F44R 、1~2時間使ってるとそこはかとなく電解液のニオイが漂ってくる…。カバー開けて目視した感じではどのあたりからなのかよくわかんない。動作不良があるわけではないので見当がつかない。

また、
Wデッキとして思わぬ貢献をしてくれている GX-W830 のキャプスタンモーターあたりからキュルキュルと音がするようになってしまった。
EG-500AD-2B らしいが、EG-530AD-2B で置き換えられるのかな…

ので、予備のカセットデッキが欲しいような…

と思ってヤフオクを眺めている際、最低落札価格でちょっかいだしたら落札できてしまった
YAMAHA K-1
高年式の上位機種になると機能てんこ盛りで内部が複雑になる一方なので、シンプルな構成で物量が投入されているはずの1980年前後ぐらいの上位機種は侮れない性能を持っているのではないかと思ったり思わなかったり。
外観はあまり傷んでいないような感じで、メカ部も綺麗なモンのような感じなのでワンチャン修理できればいいなと。
(動作品は結構上空での戦いになるし、手元にもそこそこ機体が揃ってきたので廉価機に無闇に手を出す必要もない感じがしてきています)


K-1/K-1B
https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/7/324017/K-1_K-1B_J.pdf

YAMAHAのホームページから取扱説明書のPDFがまだダウンロードできるのも素晴らしい。
(スキャンしたPDFっぽいのでどっかの段階でスキャンして収録したんだろうけど)

K-1は、後に
K-1a メタル対応
K-1d dbx、HX Pro対応
K-1x
K-1xw 最終形
へとつながる最初の最上位モデルに位置する。K-1a、K-1dなどは内部的にもそんなにダイナミックに構成が変わっていない気がする。K-1xは結構内部違うみたいだけど。
メタルのニーズが高いのか主戦場は K-1a 以降の機種って感じ。あと、ブラックモデル K-1B の方がちょっと人気ありそうかな。

K-2 は一応廉価グレード、

また、
カセットドアのない
K-3,K-6,K-8,K-9
などのラインの先頭と見なすこともできる型番、

後年に発売される
KX-1000
につながるフラッグシップ機と思われます。
(K-1000、K-2000の方が高級機っぽいけど、これらはデザイン的に流れを汲んでない気がする)


とはいえ、先祖にあたる K-1 は、2モーター、2ヘッド、シングルキャプスタンとオーソドックスというか、シンプルな構成です。
その分、内部もスッキリしているので手が入れやすい気がします。


R0020024.jpg

カバーを開けてみると、まずキャプスタンベルトが溶解しているのが目に入ります。
カウンターベルトは残っている模様。


R0020025.jpg

どなたかの修理記事で、この機種はバックパネルとトランスを外すとメカを降ろさなくてもフライホイールが外せるとみたので、ロングドライバーでフライホイールを固定している金具だけ外してフライホイールとモーターのプーリーを掃除。

たこ糸を張ってベルト長を計測。
折長114mmぐらいでしたので、

輪ゴム規格サイズ一覧表(SP) - ライサネット

の表を参照して
千石電商より

ゴムベルト(平) φ75×0.5×5
内径75mm
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=5DMG-T6JJ

直径75mmの平ベルトを調達して交換。
(そんなにテンションかからない方がいいと思うので、70mmにはしなかった。ベルト交換しているブログ記事はいっぱいあるけど「手持ちの在庫からサイズの合うもの」を使っている人が多くて寸法がわからないのは惜しい。マネしてうまくいくかどうかはどうせ自己責任なわけですが、参考にはしたい。)
カウンターベルトはそのまま。


R0020026.jpg

> 通電はしますが再生ボタンを押すと早送りくらい早く回ってしまいます。

とありましたので、FGサーボモーターを分解して内部のコンデンサーを交換したら直るかな、とか思っていたのですが、ベルトをかけたら
そのままテープスピードの調整もできてしまいましたので、
結局キャプスタンベルトの交換のみで復活。
(ただ、速度調整用にドライバー突っ込んでる状態では速度が変わるので、差し込んでちょっと回して引っこ抜いて様子見て、の繰り返しが必要でした)


R0020028.jpg

ヘッド回り(清掃前)


テープスピードの調整はテープ長で再生スピードを確認して
476cmで 100秒前後
となるデッキで作成した 440Hz を録音したテープを再生して合わせてます。
(調整用の正式なテープを調達するまでの気迫は…)


無事再生できるようになって気がつきましたが、
メタル対応していないので、
テープセレクター(この機種はオートテープセレクター以前の機種)に
フェリクローム(Type-III、Fe-Cr)ポジションがあります。
ので、お蔵入りしてた中古の SONY DUAD のテープを再生してみる。

まあ、フツーかな。
感じとしては、ノーマルとハイポジの中間ぐらいのような…
手持ちのハイポジなどはずっと後の製品なので地力が違うはずなので直接対決する意味はあまりないとは思いますが。

もっとも、DUADのテープがあまり入っていない中古のカセットテープを調達していますので、とりあえず聴いてみただけで、お蔵入りでしょうけど。

とりあえず、総合的には

多少古くともやはりフラッグシップの音

っていう感じです。
とりあえず GX-F44R と交代で古い中古のカセットテープ観賞用に使います。

1時間くらい再生しててやっぱり電解液のニオイが漂ってきたんだけど、
外観ではちょっとわかんないんですよね。
(オーバーホールするなら全部の電解コンデンサを交換するんでしょうけど、故障の原因として大きな割合を占める割には、案外大丈夫な電解コンデンサも多いんですよね)

YAMAHA K-1B も買ってみた

Deck Yamaha k1 đẹp xuất sắc thu phát 1:1 lh 0874515588
https://youtu.be/sNAKzW7Dl0c?si=0jjyErMUWVRxo4Yk

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2023年12月27日 12:42に投稿されたエントリーのページです。

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