鳴く、ではない。泣くらしいのである。
母の葬儀が終わって家族だけになってから、犬が涙を流しているのを見ました。
端座して虚空を仰ぎ、黙したまま、はらはらと涙を流していました。
甥が「ポチ、また泣いているよ」と言っていましたから、一度ではなく、何度も涙を流したに違いありません。
あとでその話をすると、犬を飼っている人たちから、うちもそうだった、あのときもそうだったと、幾つもの声が上がりましたので、うちの犬が特殊だったのではないことを知りました。
とのこと。
悲しくて涙を流しているような局面に遭遇したことはないのでわかりませんが、おそらくお母さんは一番ポチの世話をしてくれた人に違いありません。
そういう身近な人が亡くなったとき、犬も大きな喪失感を味わっていると思います。
いや、犬に限らないのかもしれないのでしょうか、犬はそういった感情を人間に伝えるのが上手な生き物ではないか、と日々思わされています。
ウチのコタローは、元気です。
コメント (1)
犬は泣くんですね。今日、初めて見ました。びっくりしました。
我が家のころは皮膚が弱いようで、ずっと薬を飲み続けています。背中が治ったと思ったら、今は首からお腹、足にかけて、痒いようで、服薬でなんとか痒みを抑えている状態です。毎日仕事が忙しく、朝早く家を出、夜遅く帰る毎日で、満足に遊んであげることもできず、かわいそうでした。今日は久しぶりの休みで、お天気がいいので、散歩に出かけました。道路の縁石に座り、少し毛の生えてきた胸の辺りをさすりながら、”早く治るといいね、早く治るといいね”といっていましたら、ころの目から涙がぽろりとアスファルトの上に落ちたのです。私はびっくりしてしまって、そのアスファルトに落ちた涙をいつまでも見ていました。
犬が泣くなんて、初めてみました。そして、私はころのつらい気持ちを初めて感じたようです。毎日さすってあげます。治るまで。
投稿者: ころ | 2008年02月17日 21:01
日時: 2008年02月17日 21:01