RTL8125 を使用している TrueNAS CORE を 13.0-U2 にアップデートする

TrueNAS 12.0-U4 からRTL8125に対応したドライバが組み込まれているので、
設定で有効にできる
ようになっていたのが、
TrueNAS 13.0-U1 から、デフォルトで RTL8125 対応のドライバがロードされるようになって設定すら不要になっていました。それが、
TrueNAS 13.0-U2 で、
RTL8125 ドライバのバグで iSCSI のデータが壊れるらしいことがレポートされ、
TrueNAS 13.0-U2 ではデフォルトでは再び以前のドライバがロードされるようになったみたいです。(12.0-U4みたいに設定しないと RTL8125 が見えなくなった)

ただ、
手動で設定することで、新しいドライバのロードを指示することができるので、
iSCSI を使っていない人はそれでアップデートができるようです。

で、

System > Tunable に記述を追加する訳ですが、従来の手法より設定内容の指示が増えているのと、
手元に環境があったので、U1.1 の状態で Tunable を記述してアップデートしてみたところ、うまくいったので報告しておきます。
設定項目が 12.0-U4 の時より1つ増えているので、見直すといいと思います。


(スクショは事後に別の TrueNAS で撮ったのも混ざっているので細かいところはツッコミ不要)

u2rtl8125_01.png

System > Tunables
ADD


u2rtl8125_02.png

2つ項目を追加します。

Variable : if_re_load
Value : YES
Type : loader

Variable : if_re_name
Value : /boot/modules/if_re.ko
Type : loader

の2つ。
(1つ入力したら SUBMIT で ADD から繰り返し)


u2rtl8125_03.png

こんな感じ。
Description はメモ書きなので任意。

この状態で、
Dashboard から
System > Update
のところからアップデート。
(今回はすでにダウンロード済みだったので APPLY PENDING UPDATE)


u2rtl8125_04.png

無事再起動してきて、
Version: TrueNAS-13.0-U2

Interface
Media Subtype: 2500Base-T
になっているのが確認できます。


u2rtl8125_05.png

なお、
Shell
に入って、
kldstat -n if_re.ko
とすると、ファイル名とロードされたときの詳細が分かるらしいので、表示してみました。

Id Refs Address Size Name
3 1 0xffffffff826dd000 109a80 if_re.ko

これでいいのか分からないけど共有。
(よく考えたら、RTL8125 じゃない Realtek の NIC の TrueNAS なかった)

この手順は
TrueNAS 13.0-U2 のリリースノートの既知の問題
に記載があります。


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2022年09月04日 11:43に投稿されたエントリーのページです。

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