TrueNAS はブートデバイスをミラーリングして、ブートデバイスの障害に備えることができるようです。
FreeNAS でブートデバイスをミラーの焼き直しです。
TrueNASでは(FreeNAS 11頃から)はブートデバイスにUSBメモリを使うのはあまり推奨されなくなってきたので、信頼性が低いものの廉価なデバイスをミラー化するというほどは価値はないのかも知れませんが、機能としてはあります。
System > Boot > ACTIONS < Boot Pool Status
boot-pool というプールが存在し、画面では、 /dev/da0p2 が1台になっているのが分かります。
ミラー化するデバイスをつないでいる状態で、
右側の縦3点からAttach
Member Disk
のプルダウンで使えるデバイスがあれば、
da1
などが選べます。
ディスクの容量を残しても他のことに使えるわけではないので、
■ Use all disk space
をチェックしてもいいと思います。
SUBMIT
Device Attached
da1 was successfully atached.
デバイスの追加成功
da1 は正常に追加されました。
boot-pool が mirror 構成になって、
/dev/da0p2
/dev/da1p2
の2つがONLINEになります。
画面は仮想マシン上のSSDで設定しているので一瞬で進捗とか見えないですが、USBメモリだとそれなりに Resilver が走るのではないかと予想します。
ミラー運用をやめて元に戻したい場合は、
外したい方の縦3点から Detach
Device detached
da1p2 has been detached.
デバイスは取り外されました
da1p2 は取り外されました。
これでシングル運用に戻りました。
次に実験として、仮想マシンからブートデバイスの片方を削除してみます。
Alerts が表示されます。
CRITICAL
Boot pool status is DEGRADED: One or more devices
has been removed by the administrator. Sufficient
replicas exist for the pool to continue functioning in a
degraded state..
2020-12-01 19:17:19 (Americs/Los_Angeles)
Dismiss
クリティカル
ブートプールの状態がDEGRADED(劣化した状態)になっています。
1つ以上のデバイスが管理者によって削除されました。
プールには劣化した状態で機能し続けるために十分なレプリカが存在しています。
2020-12-01 19:17:19 (Americs/Los_Angeles)
解消
System > Boot を確認すると、
/dev/da0p2 が REMOVED になって、
boot-poolが DEGRADED になっています。
一度シャットダウンして、交換用のデバイスを接続して、起動し直します。
System > Boot > ACTIONS > Boot Pool Status
/dev/da0p2 が UNAVAIL になっているので、
その右側の縦3点 > Replace
使用できるデバイスがあれば、
Member Disk のプルダウンで
da0
などが選べますので、
SUBMIT
一瞬こんな感じの表示になりますが、環境は仮想マシンでSSDで構成していますので、
一瞬の後には、
もとの正常な状態の表示に戻りました。