TrueNAS 版を書いてみました。TrueNAS でブートデバイスをミラー
FreeNAS はブートデバイスをミラーリングして、ブートデバイスの障害に備えることができるようです。
5.3.1. Mirroring the Boot Device
MicroServer で USBメモリを使ってブートしている場合は、内部スロットが1つしかないので、1個外側に来てしまって若干ダサイとは思います。とはいえUSBメモリに障害が発生してもブート環境が失われないので、たいした追加投資でもないので、設定したほうがいいのではないでしょうか?
(もっともユーザー数が限定的で、FreeNASの設定自体もあまりあれこれしていないのであれば、新しい環境を作ってVolumeをインポートするだけでもいいかもしれませんけどね)
注意:もう1つのブートデバイスを追加するときは、既存のものと同じサイズ(または大きいサイズ)でなければなりません。表示上では同一の容量だとしても、型番が違えば必ずしも同じ容量であるとは限りませんので、USBメモリは同一モデルを使うことをおすすめします。
なんて注意もありますので、最初に2本同じものを買っておくほうがいいでしょうね。
(ただ、いざ故障した時にどっちが故障したのか分からない、なんてこともありますので、あえて容量違いやメーカー違いを購入しておく方法もあるかも知れません)
System - Boot -Status
freenas-boot という zpool が存在し、シングルドライブの stripe 設定になっているのが分かります。
freenas-boot を選択すると、下部に Attach が出現するのでクリック
利用可能なドライブがプルダウンで選べますので、選択して
Attach Disk
しばらくすると freenas-boot が mirror-0 になって、先ほど追加したデバイスとミラーリング構成になったのが分かります。
仮想環境の仮想ハードディスクなのでResilverは一瞬ですが、USBメモリの時はそれなりに時間がかかります。
ESXi環境のFreeNASなので、元の起動用の仮想ハードディスクを削除して取り外して実験してみました。
当然 Alert のランプが赤点灯し、ブートボリュームが縮退モードであることが表示されます。
新しい仮想ハードディスクを追加してから再起動。
BIOSで起動順序を変更して、先ほど追加したデバイスから無事起動できました。
System - Boot - Status
片方のデバイスが REMOVED となっています。
変な文字になってて Status が REMOVED になっている方を選択し、
Replace
再び使用できるデバイスがあればプルダウンで選択できますので、選択して、
Replace Disk
しばらくしてUIをリロードすると、 Alert ランプがグリーンに。
System - Boot - Status
で確認すると元通り復元できたのが分かります。
これで、ハードディスクはraidz1やraidz2で保護され、ブートデバイスはミラーリングで保護されていることになります。
解除するときは Shell で
zpool status freenas-boot
で構成を確認して、外したい方(誤操作に備えて片方外してやるといいと思うけど)のデバイスIDを確認して、
zpool detach freenas-boot (確認したデバイスID)
とするとシングル運用に戻せます。
コメント (4)
こんちは
FreeNAS でブートデバイスをミラーリングしてクラッシュに備えようと思っているのですが
記事通りに作成して、試験をしたのですが、うまく動作しません、
USBは挿しっぱなしにして、ミラーした、usb起動で
良いのでしょうか?
済みません、素人質問です、よろしくお願いします。
投稿者: 岩崎 | 2017年03月31日 17:20
日時: 2017年03月31日 17:20
ハードディスクのミラーと同様に、USBメモリをミラー化したら2本とも挿したままでそのまま使うだけです。
万が一片方が使えなくなったら、新しいUSBメモリと交換する運用なので、何がうまくいかないのかが分かりませんが……
投稿者: Kirishima | 2017年03月31日 21:50
日時: 2017年03月31日 21:50
回答ありがとうございます
うまくいかないのは、ミラーで作ったUSBに差し替えて
Freenasを起動させてみましたら動作しないのです。
起動USBが故障しないと、ミラー側のUSBは動作しないのでしょうか、済みませんよろしくお願いいたします
投稿者: 岩崎 | 2017年04月27日 09:13
日時: 2017年04月27日 09:13
実機のFreeNAS 9.10.2-U3で再度確認してみましたが、
起動用のボリュームのResilverが結構時間がかかったのを除けば、
仮想マシンでテストしたときのように、Resilver完了後にもとのUSBメモリを取り外して、追加したUSBメモリから起動するように起動順序を変更してやるだけで普通に起動しました。
投稿者: Kirishima | 2017年04月28日 22:16
日時: 2017年04月28日 22:16