FreeNAS 11.3がリリースされていますが、まだ11.2にとどまっている人の為のバグフィックスリリースが出たようです。なお、Microsoft Windowsから接続している人の接続の変更に対応する修正も含まれているようです。
FreeNAS 11.2-U8
2020年2月18日
FreeNAS開発チームは、FreeNAS 11.2の8番目のアップデートがリリースされたことを発表します。これは主にバグ修正リリースであり、11.2-STABLEトレインに残っているいくつかの問題に対処し、FreeNASユーザーがMicrosoft Windowsを使用している場合に来たるAD/LDAP接続への重要な変更に備えるためのものです。
11.2システムのユーザーは、ガイドの手順に従って11.2-U8にアップデートすることをお勧めします。
周知の影響
(11.2-U7と同じ内容です)
新しい『Windows』データセットに関するデフォルトのACLは、以下のように変更されました:
owner@:rwxpDdaARWcCos:fd:allow
group@:rwxpDdaARWcCos:fd:allow
everyone@:rxaRc:fd:allow
から
以下に:
owner@:rwxpDdaARWcCos:fd:allow
group@:rwxpDdaARWcCos:fd:allow
everyone@::fd:allow
これは、その世界が新しくつくられたSMBシェアの上でデフォルトによって読み取り権限をもはや与えられていないことを意味します。
あなたが新しくつくられたデータセットで「世界」に「読むこと」を追加する必要があるならば、あなたはコマンドを走らせることができます:
setfacl -m everyone@:rxaRc:fd:allow /mnt/path/to/dataset
周知の問題
(11.2-U7と同じ内容です)
hubiCクラウド・サービスは、新しいアカウントの作成を停止しました。
メガ・クラウド・サービスは、現在壊れています。
これを修復するrcloneの新しいバージョンは、11.3で利用できます。
エッジケースとして、
あなたがすでにプラグインをインストールしていて、そのプラグインのもう一つのインスタンスをインストールしようとするならば、インストールは失敗します、
失敗からのクリーンアップは、そのプラグインの最初のインストールのためのデータセットも削除します。
11.3で修復されるまでの回避方法は、インストールされたプラグインの別のバージョンをインストールしたくなっているユーザーは-kスイッチを用いてCLIからインストールを行うよう推奨されます:
iocage fetch -P -n PLUGIN_NAME -k RESTOFPARAMS
注目のバグ修正と改善
・LDAPチャネルバインディングのサポートを追加し、今後予定されているMicrosoftのWindowsへの変更に関する問題を修正しました。 [NAS-104768]
・SNMPD使用時のメモリリークの修正。 [NAS-103957]
・L2ARCプリフェッチ失敗時のカーネルパニックを修正しました。 [NAS-100932]
・システムログの収集に関する問題を修正しました。 [NAS-104580]
・49件の修正された問題をすべて表示(リンク先はjiraバグトラッカーなので省略)