デジカメで読書

ボイジャーというところが、携帯電話やPSP、iPod photoなどへ書籍の書き出しができるという、「T-Time5.5」を4月15日から発売するそうな。

書き出すデバイスの画像に合わせて、ページ毎に連番の画像ファイル(JPEG)を作成する。画像ビューワー機能のある液晶デバイスであれば基本的に再生可能で、携帯電話、PSP、iPod photoのほか、デジタルカメラなどでも再生できる。連番の画像ファイルを順番に表示させて閲覧するのみで、画像の表示機能はデバイス側の機能に依存する。
ボイジャー、携帯などへの書き出しが可能な電子書籍ビューワー

なるほど、JPEGが表示できるデバイスは山ほどあるので、テキストをJPEG画像化すれば、縦書きだろうと二段組みだろうと可能なわけで、ページ送りなどの機能は、写真をプレビューする機能にお任せすればいいわけですな。

ボイジャーのT-Timeおよびazurのユーザーは現在約60,000人

ふむ。まだあんまり普及していないような印象を受ける数字ですね。

あと、違法コピーによる著作権の侵害ですが、JPEG化してしまうことにより、テキストデータとしての価値(検索性など)はグッと下がるので、やはりオリジナルは必要でしょうし、携帯やPSPのそれぞれの表示能力を考慮したJPEGになっていれば、他機種にもっていってもおいそれと使い物にはならなそうな印象がありますね。

あとは、メモリーカード1枚に文庫1冊とか入るのかどうか、とかそういう可搬性の方が気になるような…。

でも、電池が切れると読めないとか、ラッシュで潰されると壊れちゃうとか、微妙に心配な読書方法のような気もします。

私に活字をモニタで読み込むという習慣がないのだ。
penfactory.net: 電子出版の主導権争い#来たかT-Time#

印刷物の方が一覧性は高いし、雑誌などは読まないところをザクザクとばせる、という点で、かなり優位ですが、元々電子データの場合、手元でプリントアウトするとなると、考えさせられてしまいます。

実はハリー・ポッターは妹が全巻揃えているのですが、通勤時の電車の中とトイレぐらいしか本を読まない私にとっては、読めない本になっています…。
(でDVDしか見てないという…エマ・ワトソンが可愛いのでよしとします)

話がそれましたが、膨大なテキストを1回読むためにプリントアウトするのは意外とシビアです。A4にぴっちり印字しても、読む時間というのはあっという間で、それだけのために紙とインクと印刷時間を引き替えするにはどうも割が合わない。

そこで、reateを使って、SO506iで読んだりするわけですが、いかんせん文字(というか画面)が小さい。ので、PSPにテキストビューアの機能がついたらなあ、なんて思っている次第です。

自費出版にもどうぞ、という触れ込みのようなのだが、 高い。どうにも高い。金額が高い。

まあ、私は自分の書いたものはタダでばらまいている状態なので、あまりその辺はこだわりないのですが、モノ書きさんにとっては大事な事ですね。
ただ、自費出版するのもそれなりにお金のかかるモノですし、在庫を家に積み上げることを考えれば、ある程度のレベルで電子書籍化というのは成り立つのではないかと、そう思うのでした。

というか、文庫本が絶版になると手に入れるの大変すぎ(笑)。

コメント (2)

ogoh:

元文をもちょっと正直に書くと、私は自分をどこか、旧人類のように思ってますね。モニタの文字がアタマに入ってこない。じっとり読む派なんで、検索とかも考えたことないし。困ったね、オールドタイプ。
ネット上で電子読み物としてやるならば、たしかに、印刷するということは念頭に入れられない。
自分の原稿でそのアホらしさは痛感してたりして(笑)。
推敲するのに、いちいちプリントアウトしないとできないという旧人類ぶりですから、タイヘンなことになる。
ネットで電子読み物としてやるには、そういう手間をかけない分ローコストで、という考えがあります。
紙代かけないんだから、という。
でも、T-timeのはちょっと高い。自費出版で、満足する量を配布しようと考えても、もとが取れない感じがする。
絶版の文庫本を読みたくなって、それを発見するのが快感のひとつになってたりする、やれやれっぷりです。

書き物を作品として捉えると、印刷物としてできあがった状態というのが大事なのでしょう。
テキストデータ自体を作品として捉えられる人もいるのかもしれません。
その点、インフォメーションとしてだけ捉えると、プリントアウトのコストが、という話になる。
モニタで文章を読むことが多いですが、やっぱり、文庫とか新書とか、好きなんですけどね。

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2005年03月16日 17:38に投稿されたエントリーのページです。

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