TrueNAS SCALE 23.10.0.1 のセットアップ

TrueNAS SCALE 23.10.0.1 のインストール・必要ならTrueNAS SCALE の CUI での固定IPアドレス設定を済ませたら、Web GUIベースでセットアップをしていきます。

TrueNAS SCALE 22.12.0 のセットアップの焼き直しです。

ま、普段使っていないので基本的な部分だけですが、23.10でストレージの構築の手順の部分が変わったらしいので。

First Time Login

truenasscale_install_2310_10.png

scale_setup_2310_01.png

TrueNAS SCALE の起動後のコンソール画面に表示されているURLか、
設定したIPアドレスに別のパソコンのブラウザでアクセスします。


scale_setup_2310_01b.png

ログイン画面が表示されるので

ユーザー名 admin ※rootで設定してたらroot
パスワード インストール時に設定したパスワード

でログインします。
(ここはあとで自分ユーザーとか作成しても変わらず、admin または root のセットアップ時に指定した方でしかログインできない。TrueNAS CORE からアップグレードしてきていると root 一択)


scale_setup_2310_02.png

ログイン後はダッシュボード画面になります。


1設定に入る前にひとまずダッシュボード画面回りの操作について。

scale_setup_2310_02b.png

iXsystems と TrueCommand は置いておいて、
(これ必要な人はこの説明なんか見てるレベルじゃないガチの人だと思う)

scale_setup_2310_04.png

Jobs 。TrueNAS のジョブがある時はここに表示される。


scale_setup_2310_05.png

Alerts 。TrueNAS からなんかお知らせがある時に表示される。
通知があるときは Alerts のベルアイコンのところにマークが出ます。


scale_setup_2310_06.png

Settings 。管理用ユーザーのパスワード変更とか、2要素認証とかが設定できるみたい。


scale_setup_2310_07.png

Power 。
右上の電源マークからログアウト(Log Out)、再起動(Restart)、シャットダウン(Shut Down)が行えます。


scale_setup_2310_08.png

シャットダウンするときは Shut Down を選んで、
Confirm にチェックを入れて SHUT DOWN
遠隔地にある TrueNAS をシャットダウンしてしまうと、電源を入れられなくなることもあるので、注意が必要ですね。


scale_setup_2310_03.png

水色の「Configure」。
ダッシュボードの表示項目が調整できるみたい。

Reorder でダッシュボードのパネルの並べ換え、ドラッグアンドドロップで並べ換えて Save 。
見れば分かると思う。


TrueNAS Help とかダッシュボードに表示しなくても、と思いますが、ウィジェットが6つ(StorageはPoolごと、NetworkはNICごとに表示が追加できそうだけど)なので、いじるまでのこともないかと思います。


System Settings
メニューやドキュメントの順番とは異なるけど、まずは、
System Settings から。

scale_setup_2310_11.png

System Settings > General


scale_setup_2310_12.png

Localization の Settings

Language で Japanese (ja) を選ぶと日本語化されますが、情報源が日本語だけになってしまうので、 English (en) のままがいいと思います。
この説明も英語のまま進みます。


scale_setup_2310_13.png

Console Keyboard Map で
Japanese (jp) を選ぶとコンソールで日本語キーボードの刻印通りに入力できるようになります。
あんまりコンソールで操作しないので普段は設定せず English (US) (us) のままです。


scale_setup_2310_14.png

Timezone の America/Los_Angeles を消して、
Asia/To
と入力すると、候補に Asia/Tokyo が出てくるので、それを選択して
(プルダウンで下から1/3よりちょっと上あたりだけど、多いのでキー入力のほうがてっとりばやい)


scale_setup_2310_15.png

Save

truenas_scale_setup_22120_09.png


Network
次に Network

scale_setup_2310_16.png

Interfaces の右側の鉛筆アイコンからIPアドレスの固定ができる。
コンソールで固定せずに、ここで設定することもできます。


scale_setup_2310_19.png

Grobal Configuration の Settings


scale_setup_2310_20.png

Hostname のところでこの TrueNAS のホスト名を設定できます。
デフォルトは truenas になっていますが、複数運用している方などは重複しない名前に変更します。
またはお好みで。
Domainは独自ドメインで運用したりしているのでなければ local のままでも。

IPアドレス固定にした方は、
DNS Servers / Default Gateway もここで設定します。


scale_setup_2310_21.png

下にスクロールして、
Save で保存。

このUI、右側に出ている範囲外をクリックするとキャンセルして抜ける感じかな。
(説明用のキャプチャ作る側としてはあんまり便利じゃないUIだけど)


Credentials
次に Credintials

scale_setup_2310_22.png

Credentials > Local Users


scale_setup_2310_23.png

まず root ユーザーの右端の v から


scale_setup_2310_24.png

Edit


scale_setup_2310_25.png

Email 欄にroot宛てメールの送られるメールアドレスを指定します。
(たぶん。Email送信に関する設定画面見つけられていないので。あと、TrueNAS CORE に比べていじれる部分が多いのが今後どうなるのか気になります。設定項目は System Settings>Generalの下の方のEmail のところ)


scale_setup_2310_26.png

下にスクロールして
Save


scale_setup_2310_27.png

右上の Add から自分ユーザーを追加
たぶん root ユーザーでは SMB 共有フォルダへのアクセスができないのではと。


scale_setup_2310_28.png

Full Name と Username
Password と Confirm Password が必須なので入力。
Username は使用しているパソコンのローカルユーザーと合わせ、
Password と Confirm Password も使用しているパソコンのローカルユーザーのものと合わせるのが透過的に共有フォルダにアクセスできるようになるのでいいのではないかと思います。

■ New Primary Group
チェックを入れたままにしておくと自分ユーザー名のグループを新規に作成して、それをPrimary Groupに設定します。
ここは運用の仕方次第で任意。
(あとで他の人にアクセス権つけてあげたい場合などにこれはこれで使い途あるので作ってもいいのでは)


scale_setup_2310_29.png

下にスクロールして
Save


scale_setup_2310_30.png

自分ユーザーが追加されました。
他にもユーザーを追加したい場合は適宜追加してください。


Storage
ここでようやく Storage
(Dashboardの次のメニューなのに。ここからちょっと手順が変わっています)

scale_setup_2310_31.png

共有フォルダを作成したりするためのディスクの集合体、Pool を作成します。
Crate Pool
(真ん中辺のでも同じ。青くてもいいと思うんだけど)


scale_setup_2310_32.png

Name を指定。
いつも Oracle 流に tank にしているけど、任意。
とはいえ大抵のシステムではどうせ Pool は1個しか作らないから何でもいいと思う。
(何でもいいので結局 tank という。別に Oracle のエンジニアだったわけではないですが)


□ Encryption (暗号化)
をチェックする。
(最近はよほどパフォーマンスカツカツとか、パフォーマンス最重視じゃなければ、運用中にドロップしたディスクの処分にあんまり気を遣わなくて良くなるので、暗号化するのがいいかな、と思っています)
Encryption Standard はデフォルトの AES-256-GCM でいいのでは。


scale_setup_2310_33.png

暗号化に関する注意書き。
Warning

Encryption is for using storing sensitive data. Pool-level encryption does not apply to the storage pool or disks in the pool. It applies to the root dataset that shares the pool name and any child datasets created unless you change the encryption at the time you create the child dataset. For more information on encryption please refer ti the TrueNAS Documentation hub.

注意事項

暗号化は、機密性の高いデータを保存するために使用します。プールレベルの暗号化は、ストレージプールやプール内のディスクには適用されません。子データセットを作成するときに暗号化を変更しない限り、プール名を共有するルートデータセットと、作成された子データセットに適用されます。暗号化の詳細については、TrueNAS ドキュメンテーション ハブを参照してください。

Confirm にチェックして I UNDERSTAND (理解しました)


scale_setup_2310_34.png

画面は仮想マシンなので、SSDのシリアルナンバーがユニークじゃないって怒られていますので、
● Allow

Next


scale_setup_2310_35.png

Layout で希望する構成を選択する。

Stripe
Mirror
RAIDZ1
RAIDZ2
RAIDZ3
dRAID1
dRAID2
dRAID3

から選ぶ。

dRAID は ZFS のパフォーマンスを高める代わりに小さなファイルだと効率が落ちるらしい。

OpenZFS dRAID has risen! - Storage Gagaなんか見てみると、dRAID よさそう、ってなる。

ただ、実際に設定してみようとすると、dRAIDを構成する場合はディスクが10台以上が推奨、とかdRAID2はスペアディスクを最低でも1台用意しろ、後からはスペアディスクは追加できない、とか結構注文の多い料理店。
(ので結局テスト環境は4台でRAIDZ2)


scale_setup_2310_36.png

同容量のディスクが必要な数装着されていれば Automated Disk Selection でディスクが選ばれます。

画面では、64GBx4、128GBx2 のディスクを接続しているので、Disk Size で 64GB を選択しても Width が 4 と128GBx2 が選ばれていない。
(右側に Unassigned Disks として余ってる)


scale_setup_2310_37.png

■ Treat Disk Size as Minimum

をチェックすると、128GBのディスクも含めて
Width を 6 に設定できました。
雑多な容量のディスクで Pool を構成するのはデメリットばかりなのであまりすすめられたものではないですが、テスト用環境などで、とりあえず本数だけ満たしたいときなどはお好みで。


scale_setup_2310_38.png

すこしスクロールすると、
あとの項目が

3 Log (Optional) ログ。SMBでは意味がないとされているが複数の同時アクセス時に役立つらしい
4 Spare (Optional) スペア。使わない予備のディスクをスタンバイしておく。
5 Cache (Optional) キャッシュ、SSDなどで構成すると、メモリのキャッシュを溢れた分に効果があるがメモリが十分に大量にないと性能の低下を引き起こす
6 Metadata (Optional) メタデータのキャッシュ用
7 Dedup (Optional) 重複排除、同じデータが重複しているような場合容量効率が上がるがメモリ消費やCPU負荷などもあるので用途次第

とオプション項目なので、
Save And Go To Review
でスキップして
8 Review
に進む。
設定したい人は Next で順次設定していけばいいと思いますが、この説明見ている人はまだ早いんじゃ、と思います。


scale_setup_2310_39.png

仮想マシンの仮想ディスクなのでシリアルナンバーがユニークじゃないって怒られてますが、実機なら表示されないと思います。
構成を確認して
Create Pool


scale_setup_2310_40.png

全ての追加されるディスクが消去される注意。
Confirm にチェックして Continue


scale_setup_2310_41.png

警告
WARNING!

Losing the ability to unlock the pool can result in losing all data on the disks with no chance of recovery. Always back up the encryption key file or passphrase for an encrypted pool! The key file for an encrypted pool is secured in the system database and can be exported at any time from the pool options

警告!

プールのロックを解除する能力を失うと、ディスク上のすべてのデータが失われ、回復の見込みがなくなる可能性があります。暗号化されたプールの暗号化キー ファイルまたはパスフレーズは必ずバックアップしてください! 暗号化されたプールのキー ファイルはシステム データベースに保存され、プール オプションからいつでもエクスポートすることができます。

Download Encryption Key より暗号化キーをダウンロードして、Poolのディスクとは物理的に別の場所に保管しておく。
このファイルをなくしたら最悪 Pool の全てのデータをロストすることがあり得るので厳重保管。システムを再インストールして、Poolをインポートしようとすると、暗号化されている場合、ここで保存しておいたキーファイルのアップロードかパスフレーズの入力が要求されます。キーファイルがアップロードできるとまっさらな環境で Pool が読み取れるようになります。
保存したら
Done


scale_setup_2310_42.png

Pool が作成されました。ディスクのサイズ混在で作成したので、 Data VDEVs のところにオレンジのマークが出ています。

scale_setup_2310_44.png

のでここからは別の同容量4台でRAIDZ2構成にした仮想マシンで続けます。


scale_setup_2310_45.png

Dataset >
Add Dataset


scale_setup_2310_46.png

Name を指定。
共有フォルダにするつもりの名前を半角英数で指定するのが無難。
(全角文字とかも通りますが、後の運用中に全角文字が指定できない局面とか出て詰んだり…)

scale_setup_2310_47.png

Windows の共有フォルダである SMB に使うだけのつもりなら、
Share Type を SMB にすると楽。
LinuxやMacの人などや、他の用途の場合は Generic で。詳しくは割愛。
Linux と Mac 、 Windows 混在なんて人もSMBの方が無難かと(Case Sensitivity は低い方に合わせる的な)
Save


scale_setup_2310_48.png

できた Dataset を選択して右下の Permissions の Edit


scale_setup_2310_49.png

Owner: root
Owner Group: root
となっているので、root のところをクリックすると表示されるプルダウンより先ほど作成した自分ユーザーと、自分グループに変更。割とリストの上の方にいると思います。

Owner は Full Control
Owner Group は Modify
(自分のみフルコントロール、グループは読み書き、ゲストアクセスは不可)
になっているので一般的な用途にはこれで十分かと思いますが、
何か変更したい場合はここで調整。
他の設定パターンは後日やるかも。

Save Access Control List


Shares
そして Shares

scale_setup_2310_50.png

Windows (SMB) Shares の右側の Add の右側の縦三点をクリック
Config Service


scale_setup_2310_51.png

Netbios Name
をSMB共有を参照するパソコン側から見える名前として設定。
(hostnameの設定反映されないのかな)
Workgroup
はパソコンと同一のものにする。
Windows 10だと歯車→システム→詳細情報→このPCの名前を変更(詳細設定)
で確認できる。
Description は説明。
Windowsだと見える場所ほとんどないので気にしなくてもいい位。

Save すると
System Settings > Services に移動してしまうので、
Shares に戻ってくる
(それなら最初から System Settings > Services > SMB の右側の鉛筆でもいいんだけど、ちょっとメニューが深いんですよね)


scale_setup_2310_52.png

Windows (SMB) Shares の右側の Add をクリック


scale_setup_2310_53.png

/mnt の左側の▼から順に展開して、先ほど作成したデータセット(画像では share)をクリック。
Path が指定され、
Name がクリックした階層の名前になります。
(打ち替えることも可能だけどわかりにくくなるような気が)


Purpose は
Default share parameters か Private SMB Datasets and Shares あたりが、SMB共有にしか使わないときは妥当かと思います。
この辺の他の選択肢の説明もいずれ気が向いたら。というか、そういう使い方をしたい人は詳しい人だと思うので。

Save


scale_setup_2310_54.png

ここでサービスを起動するか訊かれるので
■ Enable this service to start automatically
(このサービスを起動時に自動的に開始する)
にチェックを入れて
Enable Sservice


scale_setup_2310_55.png

Windows (SMB) Shares が RUNNING になっています。

Windows マシンからなら、
ネットワークの中にこの TrueNAS SCALE が見えたり
[Win]+[R]で\\に続けて SMB の項目で指定したこの TrueNAS SCALE の Netbios Name やIPアドレスを指定して[Enter]すると、
共有フォルダが見えるかと思います。

見えたら共有フォルダ内にファイルやフォルダを作成したり削除したりできるか確認してみてください。(おっくうがって自分ユーザー作らないで root や admin でアクセスしようとしてもできなくなってるはず)


Data Protection
SMB 共有フォルダの設定ができたら、あとはNASとしての堅牢性に関する項目、 Data Protection

scale_setup_2310_56.png

Periodic Snapshot Tasks の Add


scale_setup_2310_57.png

Dataset で今回作成した Dataset を単体で指定するか、複数 Dataset で運用するなら Pool 自体を指定して Recursive にチェック。
ほかのパラメータは何か思い入れがあればそれに設定して
(スケジュールはDaily で1日1回00:00 12:00AM とか)
■ Allow Taking Empty Snapshots は変更がなかったときはスナップショットをとらない設定なので、あまり変更の多くない場合は外した方が使いやすい。
Save

Windows の「以前のバージョン」が利用できるようになる。


scale_setup_2310_58.png

S.M.A.R.T. Tests の右側の Add


scale_setup_2310_59.png

■ All Disks
にチェックして
Type

SHORT
を指定、
Schedule

Daily (毎日00:00 12:00AM)
Save
※Periodic Snapshot Task とずらしてもいいかも。

簡易的なセルフチェックですが、これで何か検出された場合はつべこべ言わずにディスクを交換した方がいいと思います。
(実験用途なら好きにすればいいと思うけど)


scale_setup_2310_60.png

ひとまずこんなところ。
使用しているハードディスクが古かったり、新しく投入したばかりの場合は、
追加で S.M.A.R.T. Test を実行したりしてもいいかも。

とはいえ、まだファイル共有用には TrueNAS CORE がメインで、 TrueNAS SCALE環境はテスト用の1機と仮想マシンしかまだありません。

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About

2023年11月24日 23:11に投稿されたエントリーのページです。

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