新入社員に支給するパソコンに求めるスペック(非IT系) 2022

そろそろ、2022年の定期採用の新入社員に支給するパソコンのスペックについても考察しておいた方がいいかなあ、と思い始める時期が来ました。

2021年2020年

とはいえ、非IT系の事業会社のパソコン環境なんて、そう一朝一夕には変わらないようなあ、と思う次第です。


(この場合、四大卒などの方を対象に、卒業後に新卒として入社していただく方を「定期採用」として考えています。それ以外のタイミングでの入社や、新卒でない方を除きます。そういう方の場合は、当社ではまず、過去に退職者が使用していたパソコンの在庫をあてがいます。もちろん初期化しており、妥当な使用感以外は問題ないもので、そのパソコンのリースが満了した時に通常の社員同様に新しいパソコンが割り当てられます。このシステムに関しては早くパソコンの調達方法がサブスクみたいになって欲しいと思います)
新入社員に貸与されるパソコンのスペックがあんまりにションボリだと、 「会社って、オレに期待してないのかな?」 「お前はそんなに仕事速くないんだからパソコンの処理速度なんて遅くていいんだよって思われてるのかな」 「採用して一定期間経過するまではお試し期間的に試練を与えられてるのかな」 「この会社、パソコンにすら費用がかけられないくらい資金繰りに苦しんでるのかな」 なんて思ったりしますよね。

また、中古のパソコンを部分的に割り当てるとかしてたら、誰が新品で誰が中古にするか、
それによる定着率への影響がないのかなど、余計なファクターを生じさせてしまいます。
一律新品の方が、定着率への影響を考慮しなくていいでしょう。
しかも、新卒の定期採用は、中途採用と違って前もって、時期も人数もわかってます。(ま、直前に若干減ったりするのはご愛敬。調達したパソコン等が若干余ってもキニシナイ)一括調達するのにも都合がいいはずです。

よっぽどの会社でなければ採用活動の中で、
「ぜひ当社に来てください」
的なことを採用担当が言って来てもらっているので、
入社するのを歓迎しているムードを出そうという中で、
会社から支給されるパソコンのスペックがあんまりションボリ、という訳にはいかないと思います。

new_pc.png

「社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった」では、ヒロイン(?)のかすみちゃんが新品を支給されるという好待遇(?)ぶりにワナワナしていますが、この娘はブラック企業に染まってるので…フツーの人は新品欲しいですよね。

なお、当社はIT系の会社ではないので、プログラムのコンパイルとかするわけではないですし、基本的には、メール、インターネット、オフィス文書の作成、みたいな業務です。
で、デスクに据え置きで使います。(基幹システムはオンプレのシステムでIE11で利用するものが多いので、現状外出先では基幹システムはほとんど使えません。どうせ利用できないので、情報系システム用としてiPad。また、基幹システムといっても、基幹システムの中だけで業務が完結できるのは、ごく一部の特殊な属性の社員のみに限られていると思います。基幹システムも当社の業務を1つのシステムが一気通貫しているのではなく、お客様との様々な接点において、複数のシステムを渡り歩いてこなしていかなければならず、複数のシステム間の連携も十分であるとは言えません。そういった転記作業の為にはパソコンが必要です)

そんな条件で考えているのが下記。

新入社員に支給するパソコンに求めるスペック 2022
・Windows 10 Pro
・SSD搭載
・フルHD(1920x1080)
・メモリ8GB
・Webカメラ、マイク

※2021年版と変わらず。


CPUのスペック、ノートやデスクトップの形態については不問ですが結果的にはノートになっています。不問とは言え、CPUスペックはATOM系やCeleronなどは拷問のようなものなので、Core i5とかその辺じゃないですかね。

Windows 10 Proを選択するのは、MacやLinuxのクライアントを使っている情シスメンバーが全然いないので、情シスが管理できないから。もっとも、自宅に私物のパソコンがない情シスメンバーもいるわけですが。
実際、多少ショボイCPUでも、上記のような用途の範囲であれば、SSDさえ積んでればかなり快適に動作します。
フルHDは画面の広さに直結します。HDの1366x768だと一段階お安くはなりますが、Excelなどの表示スペースが狭くなるし、縮小された部分はかなり拡大しないと細かい部分の判別ができませんから。15インチクラスだと明らかにビジネス用途では解像度が不十分です。(ベテラン社員は「そろそろ老眼がキツイ」とか言いますが、今回はそもそも一番フレッシュな社員前提の話なので)
メモリに関しては4GBだと、Windows 10もそろそろキツくなってきました。例えば当社の場合の4年リースで考えると、向こう4年間のこともある程度考える必要があります。反面、16GBだと、フツーのOffice用途などでは使えないので、過剰だと思います。
(リースで調達するパソコンはリース満了時にまずまずの性能のレベルで引退させることができるのを見越すべきと思います。業務に使用するパソコンをリース満了などに伴い、入れ換える手間は、まだまだ改善の余地があると考えています。とはいえ、最近はリース満了時点でもうこれ以上は使い続けたくない、っていうレベルのスペックにはならなくなってきました)

と、最低限これはクリアして欲しい、というのを策定してみました。

#なお、2022年度の定期採用の新入社員用に調達する当社のパソコンは、ようやくSSDモデルになりそうです。液晶はまだフルHD(1920x1080)→HD(1366x768)と満たしていないスペックのままです。

ということで実態としては

・15インチクラスHD液晶搭載のWindows 10ノートパソコン
・Core i5
・メモリ 8GB
・SSD 256GB ←New!!
・テンキー付きキーボード、マウス付き
・無線LAN、Bluetoothあり ←New!!
・Webカメラ・マイク

みたいな感じになっています。

あとは、現時点ではわざわざWindows 11を採用して、従来機種を使用している社員と、Windows 11を使用する社員の2パターンに対応しなくてはならなくする必要はないと思いますし、Windows 11のメリットというのも結局特にないと感じています。
そのうち、最新CPUや最新チップセットのサポートはWindows 11のみとか言われるでしょうから、その時以降の調達時に切り替えれば…。

というか、どうでもいいUIの部分いじるのやめてくれないですかね……。
滅多に触らない設定部分が、Windows 10の機能アップデート毎に微妙に違うの困る。

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2021年12月28日 18:14に投稿されたエントリーのページです。

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