FreeNASで設定したSMB共有フォルダ内に、Windows ACL属性が設定されてしまうと、思った通りにアクセスできないことがあります。
FreeNASのStorage>Pools>対象のDatasetの右側の縦三点からEdit Permissionsを選択して修正してやろうと思うと、
Dataset Has Complex ACLs
This dataset has an active ACL. Changes to permissions must be made with the ACL
editor. Open ACL editor?
こんなダイアログが表示されて、ACL Editor に行くしかない場合、
Strip ACLsが超便利です。
詳しくは続きで。
さて、ACLを含んだDatasetのPermissionを変更しようとすると、
(なお、Sharing > Windows Shares からだと、Edit ACL しかない)
こんなダイアログが出てきて、ACL Editorへの遷移が強制されてしまいます。
ただ、この ACL editor の設定画面の一番下に、
「Strip ACLs」という項目があります。
この機能がACLを全て除去して、従来のUnixライクなPermission設定ができる状態に戻してくれます。
ACLによるアクセス権がなくなると、DatasetのPwermissionを適切に設定しないとアクセスできなくなる恐れがある、という警告メッセージなので、Confirmにチェックを入れて Continue
(まだ適用はされない)
ここで「SAVE」でStrip ACLsが実行されます。
なお、□ Apply permissions recursively をチェックしなくてももともと再帰的に除去してくれるらしいです。
改めて、DatasetのPermissionを変更しようとすると、
従来型のPermission設定画面が出て来ます。
家庭用のNASとか少人数で使う分にはこれで全然大丈夫な気がします。
あとは、
FreeNAS の SMB を 11.2 のUIで説明してみる
などを参考に設定して下さい。
ちなみに、
StripするACLがない Dataset をACL editor で見ているときは、
「Strip ACLs」がグレーになっていてチェックできないようになっています。
これでなんかよくわからない Windows ACL が設定されちゃったみたいでどうにもこうにもアクセスできなくなっちゃった共有フォルダなどをズバッと再設定できます。
超便利です。