FreeBSDベースのNASを構築するためのフリーなOSのFreeNASが、9.10をリリースしました。
NAS構築に特化されたOS「FreeNAS 9.10」リリース | Think IT(シンクイット)
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FreeBSD 10.3 ベースとなり、
Skylake CPU や I219-V/I219-LMギガビット・イーサネットコントローラ のサポート、
plugin jailのテンプレートが FreeBSD 10.3 に更新
仮想化機能「bhyve」の追加
などが行われている模様。
USB 3.0がデフォルトでサポートされているので、新しいハードウェアを使ってる人には朗報かもしれません。
ひと世代前のパソコン転用などで、枯れてるハードウェアで動かしている人はそんなに慌てることもないかも知れません。
ただ、FreeNASの「セットアップが簡単で、堅牢なファイルシステム」上に仮想マシンが構築できるようになるとすると、VMware ESXi などのようにディスクの保護については別途なにか考えなければならなかった点に比べれば、もしかしたら朗報かもしれません。(VMware ESXi のディスクとして、FreeNASのストレージをiSCSI接続する、なんて環境を用意している人も結構いるのではないでしょうか?)
ただ、bhyveはサポートし始めって感じですので、FreeBSDの文献とかにあたってコマンドラインで挑戦できるつわものどもによってこなれてくるまでか、FreeNASのGUIでjailの一種のように使えるようになるまで慌ててもしょうがないような気がします。
とりあえず、公式のダウンロードからは、isoイメージしかダウンロードできません。
isoイメージから新規インストールする手順は従来とあんまり変わらないようです。
FreeNAS 9.3 の新規インストール
FreeNAS 9.3 をUSBメモリでインストール
(横着してUNetbootinでUSBメモリ作ったらダメだった。FreeNAS 9.10もWin32DiskImagerで作るのがいいみたい)
既存の環境をGUIでアップデートする場合は、
System - Update から、
Current Train: を 「FreeNAS-9.10-STABLE」に変更して、
Check Now
から実行できます。
OK をクリックしたらあとは待つだけです。
画面自体は従来とあまり変わらなく、特に違和感はないです。
plugin も MiniDLNA はそのまま動いてるみたいです。
FreeNAS上からのアップデートができない環境の場合などは、ISOファイルで起動するとインストールと同様にアップデートができるようです。
1 Install / Upgrade
そうそう、 USB3.0 に対応したので、FreeNAS で USB 3.0 を有効にする必要はなくなったと思われます。
(Braswell N3700 のマシンでフツーにISOファイルを焼き込んだUSBメモリが起動しました)