FreeNAS で USB 3.0 を有効にする

その後、
FreeNAS 9.10 では USB 3.0 のサポートがデフォルトで有効になったようです。


FreeNAS の起動用のUSBメモリは、USB 2.0 ポートに接続するのが鉄板で、
うまくいかないようなら、USB 3.0 を無効にする、というのですが、
ASRock N3150-ITX でハマりました。


ASRock N3150-ITX に Windows 10 をインストールしてみたところ、あまりに快適だったので、調子に乗って、FreeNAS にも挑戦してみたらハマった。

起動用のUSBメモリが途中で止まってしまう。

FreeNAS 9.2.1.9 の起動イメージを書き込んだのだと
mountroot: waiting for device /dev/ufs/FreeNASs1a [ro]...

FreeNas 9.3 のISOを書き込んだのだと
mountroot: waiting for device /dev/iso9660

mountroot : waiting for device /dev/iso9660/FreeNAS_INSTALL ...

と表示されてしばらく待ちに入り、
そのうち

mountroot>

と表示されて止まる。(他の人の例だと “failed with error 19” と表示されることもある様子)

調べてみると、対策としては、

USB 3.0 じゃなくて USB 2.0 ポートに差す
USB 3.0 (XHCI)を無効にする
クイックブートを無効にする
Freenas: trying to mount root from … waiting for device | Puppet Master

などがあるようですが、
ASRock M3150-ITX には、USB 2.0 のポートはありますが、UEFI には USB 3.0 を無効にするようなオプションが見あたりません。
(もちろん最初から USB 2.0 のポートに刺して起動を試みています)

というか、添付のマニュアル簡素すぎ。
Asus のマザーボードに付属するマニュアルに比べると情報量が圧倒的に少ない。

公式サイトにマニュアルPDFがあるので、それに目を通していたところ、

P.25 に、

3.3 Enabling USB Ports for Windows® 7 Installation Intel® Braswell and Skylake has removed their support for the Enhanced Host Controller Interface (EHCI – USB2.0) and only kept the eXtensible Host Controller Interface (XHCI – USB3.0). Due to that fact that XHCI is not included in the Windows 7 inbox drivers, users may ind it diicult to install Windows 7 operating system because the USB ports on their motherboard won’t work. In order for the USB ports to function properly, please create a Windows® 7 installation disk with the Intel® USB 3.0 eXtensible Host Controller (xHCI) drivers packed into the ISO ile
(意訳) Braswell と Skylake から EHCI - USB 2.0 対応はなくなって、 XHCI - USB 3.0 のみになったから、 Windows 7 をインストールしたい場合は、USB 3.0 xHCI ホストコントローラードライバを組み込んだインストール用USBメモリを作る必要があるよ。

という記述を発見。

USB 3.0 を無効にするには、 XHCI を無効にするということが目的だと思うのですが、それを無効にして固定したい EHCI が、なんと Braswell ではオミットされているようです…。

つまりUSBは2.0ポートがあるにもかかわらず全てXHCIで動作すると…。

ということで、USB 2.0 にするわけには行かないとなると、FreeNAS の loader.conf で USB 3.0 サポートを有効(非推奨)にするしかないようです。

Windows 環境しかないと、FreeNASのUSBメモリ上のファイルを編集するのは一筋縄ではいかないので、やり方を少し調べたのですがもう面倒になってしまったので、
FreeNASが確実に起動する MicroServer 上で、一旦 9.2.1.9 のイメージで作ったUSBをブートさせて、
ブラウザ上のシェルから書き換えました。

mount -rw /
ee /boot/loader.conf

#xhci_load=”YES”
という行の#を取って
[Esc][Enter][Enter]

でシャットダウンして、USBメモリを N3150-ITX に付け替えて起動。
サクッと無事起動しました。

同様に、
FreeNAS を起動出来る環境があるのであれば、他の方法としては、GUIで

System - Tunable で Add Tubable
Variable: xhci_load
Value: YES
Type: Loader
Enabled: チェック

でOKかな。(上の手順をGUIでやってるに過ぎないけど)
FreeNAS Documentation - 1.2.2. Compact or USB Flash

どちらも別マシンで FreeNAS が起動しなければならないので、 Windows 環境しかなくて、USBから素のFreeNASが起動出来る環境がない人用に、どなたか何か方法を…(USB 3.0でもブートできるLinuxから、起動用USBメモリをマウントして書き換えるとか…誰か他の方法教えて)

freenas_n3150.jpg

N3150-ITX にインストールした FreeNAS 9.3 6ドライブの RaidZ2 構成。
LANが Realtek の RTL8111GR なので若干数字が低いんじゃないかと推測。

freenas_n3150_cpu.jpg

ベンチ中もCPUロードにはまだ余力がある感じですし。

CrystalDiskMark Ver.5 の結果を追加しておきます。
Windows 10 はチーミングがちゃんと作動しないので、本来のスペックではないので、Windows 7 機で実行しましたので、そのせいか若干スコアがアップしているのではないかと思います。

n3150_502.jpg

n3150_cpu2.jpg

n3150_re0.jpg

2台目を組んでみました。
自作 FreeNAS 機 (2)

コメント (1)

匿名:

全然解決になってないかもしれませんが、PS2キーボードと、SATA CD-ROM でインストールできました。

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2015年09月08日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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