FreeNAS 9.2.1.X が終わりを告げ、FreeNAS 9.3 が来ました。
・UIの簡素化と再設計
・Microsoft ODX と Windows 2012 クラスタリングのサポート
・VAAIのサポートなど、より良いVMwareとの統合
・新しいアップデート機能と、ロールバックのサポート
などなどで、
9.2.xのユーザーと9.3ベータのユーザーはアップデートを強く推奨しています。
9.3のリリースノートによると、
・WebDAVのサポート
・Samba 4.1.13
・iSCSI (CTL) の更新
・AD/LDAPの設定変更が即時反映される
などという記述も見受けられます。
まずは、9.2.1.9環境からのアップデート。
(ESXiの仮想環境を利用したISOイメージからの新規インストールはFreeNAS 9.3 の新規インストール)
とりあえず、新しいアップデート機能もサポートされましたが、従来のバージョンからのアップデートの場合は、従来通りの方法を使用します。
FreeNASのサイトより、Download - No Thank You, Let Me Download FreeNAS Please
Upgrading FreeNAS? の Download より、FreeNAS-9.3-RELEASE.GUI_Upgrade.txz ファイル(318MB、9.3から大きくなるのかも)をダウンロードしてパソコンに保存、
Setting - Advanced - Firmware Update
より開始。
ファームウェアをアップロードするテンポラリフォルダを指定。
いつもの /mnt/tank で十分かと。
先ほどダウンロードしておいたファイルを指定して、
Downloadの文字の下に表示されていた文字列を
SHA256 sum for the image:
にコピペ。
Apply Update
でファイルをアップデートして更新開始。
更新後、再起動したところ、ここで止まったッポイのでリセット。
何台か試してみたところ、けっこうここで止まる感じ。
「Timecounter "HPET" frequency 14318180 Hz quality 950」
ググってもよくわかんない。
FreeNAS 9.3 の Documentation の中に見つけました。
If you are running ESX, while in “Edit Settings”, click Options ‣ Advanced ‣ General ‣ Configuration Parameters. Change “hpet0.present” from true to false, then click “OK” twice to save the setting.
2. Installing and Upgrading FreeNAS®
2.6. Virtualization
2.6.2. VMware ESXi
ESXi 5.0 、 Workstation 8.0 、 Fusion 4.0 以上の場合は追加のパラメータ設定が必要とのこと。
ESXiの場合、
仮想マシン設定の編集
オプション-全般-構成パラメータ
の
名前 hpet0.present が true になっているので、クリックして false と打ち替えて、OK、OK、とするらしい。
リセットするとしばらく経って無事起動する。
右上のインジケーターが黄色く表示されています。
ZFSボリュームの新機能を有効にするために、アップグレードが必要なようです。
Upgrading a ZFS Pool
ただし、
・一方通行のアップグレードなので、以前のバージョンのZFSに戻したり、以前のバージョンのFreeNASに戻したりできなくなる
・データの喪失を避けるため、データのバックアップと整合性の確認をしてから実施すること
・新機能を利用しないのであればムリにアップデートする必要はない
とのこと。
Storage - Volumes
で
ZFSボリューム(ここでは tank )を選択すると、
下に緑色のアップグレードっぽいアイコンが。
アップグレードすると元には戻せない警告。
(当然、以前のバージョンのFreeNASなどにも戻せないことになります)
アップデート完了。
右上のインジケーターが黄色のままですが、
FreeNASのロゴとかクリックしてUI全体をロードし直すとグリーンになります。
2016/3/30追記
FreeNAS 9.10 が来た