デザイナーと芸術家

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企業のホームページをリニューアルするという仕事が世の中にはある。このところ立て続けにそのテの相談に乗っているのですが、どうもなんかチグハグしているきがします。

イメージのモチーフとか、好きなものとかの交換をしないまま、単にWeb製作会社にテキトーにデザインをさせて、それはイメージと違う、と言い出す。

イメージを伝えてないんだから、相手には分かるわけもないのです。その作業をはしょって製作させているから無理があるのではないでしょうか。

デザイナーと芸術家の違いというのは、やはりひとえに、人のために作品を作るか、自分のために作品を作るか、ということに限るのではないかと思います。

ですから、デザイナーは、クライアントの思いを引きだし、読み取り、具現化するのも一つの機能なのではないかと思うのです。

そういう意味では、よっぽどクライアントは芸術家ですよね。デザインのことは分からない、などと前置きしながらも、デザイナーの仕上げてきたラフ案を
「イメージと違う」
と一蹴する。
できあがりが悪いからといって陶器を片っ端からたたき割る芸術家ですか。

むろん予算を削りに削ったプロジェクトで言うことではありません。芸術家も破天荒ぶりが歓迎されるのは、世間に認められているごく一握りの人だけなのです。

何が言いたいのかというと、クライアントであれ、人のデザインに文句付けるのなら芸術家らしく自分の世界を表現しなさい、と。

下請けであれ、デザイナーなら、クライアントの意図するところを引き出す努力をしなさい、と。

ウェブサイトのデザインは、本当は来訪者のためのデザインであって、芸術家気取りのクライアントの自己満足や、芸術家気取りのHP制作者の自己満足のためのものではないのですが、ウェブサイトの向こうに来訪者が見えるようになるにはどうしたらいいのですかねえ。