モブ・プロジェクトには、ニューヨーク流の特別なひねりがある――参加するには、誰かから招待されなければならないのだ。情報を入手できるウェブサイトもなければ、ローカル紙に広告が出るわけでもない。ただ、人から人へ電子メールで伝えられる。
とありました。
先日、企業たるもの、ウェブサイトを作らなければならないか?で触れたことに近いものがあると思って取り上げてみました。
ウェブサイトというものは、「招待される資格がなくても行くことのできる」メディアという性格があるのではないか、と漠然と思っていたような気が、この記事を見て浮かび上がってきたのです。
「私はずっと、『モブのメンバーだ』と言えるようになりたかった。やっと実現した」
ウェブサイトで募集されているイベントであれば、ウェブサイトのURLさえ(検索サイトなどで)入手すれば、まったく無関係でも参加できるわけです。
ところが、この様な方法(電子メールの「転送」という形で連絡されるようです)で募集される場合、自分は、なんとかして、電子メールを転送してもらうためのコネを持たなければならない、ということなのです。
電子のデータで世界中が瞬時に結びつくテクノロジーにあって、結局必要となってくるのは人と人とのつながり(コネ)であるという、非常に皮肉な現象に見えます。
インターネットが普及しても、ひとりぼっちはひとりぼっち。