さて、TrueNASが動作するようになった、
Primergy TX1320 M4 ですが、ECCについて確認をしてみます。
ここから先が、 今回の本題になります。 iRMC へアクセスし、 ハードウェア側の情報を確認しながら、 ECC メモリを搭載した構成と、 non-ECC メモリを搭載した構成を、 同一機種で比較していきます。
目に見える差が出るとは限りません。 むしろ、 何も起きないことを確認する作業になる可能性の方が高いでしょう。 それでも、 机上の話ではなく、 実機を使って確かめられる環境が整ったこと自体に、 意味があると考えています。
この先の検証結果がどうなるかは分かりませんが、 少なくとも、 「試せるところまで来た」という点では、 ここまでの準備は十分だったと思います。
ECC はどこで確認できるのか
TrueNAS が稼働する状態になったところで、 次に進めたのが ECC メモリの動作確認です。 今回の検証の出発点でもあり、 最も関心があった部分です。
まず BIOS 画面を確認しましたが、 ECC に関する明示的な表示は見当たりませんでした。 ECC Enable / Disable といった設定項目もなく、 少なくとも BIOS 上では、 動作状態を確認できる情報は得られませんでした。
次に iRMC へアクセスします。 起動時に表示される IP アドレスへ接続し、 初期パスワードである admin / admin を入力したところ、 特に問題なくログインできました。
ハードウェア情報やログも一通り確認してみましたが、 ここでも ECC に関する明確な表示は見当たりません。 メモリの型番や搭載量は確認できるものの、 ECC が有効に動作しているかどうかを示す項目は、 少なくとも分かりやすい形では存在しませんでした。
では TrueNAS 側から確認できるかというと、 こちらも状況は同じです。 Shell から各種コマンドを試してみても、 分かるのは 「ECC 対応のメモリが搭載されているらしい」 というところまでで、 実際に ECC が有効になっているからどうなのかを 直接確認できる情報は得られませんでした。
結果として、 BIOS、iRMC、いずれからも、 「ECC が動作している」と断言できる表示は見つからず、 確認できたのはメモリの型番だけ、 TrueNAS 上で (ECC) の文字が見えるだけ、 という少し肩透かしな結論になりました。
ECC メモリを使っているからといって、 常に何かが表示されるわけではなく、 エラーが発生しない限りは、 何も起きない、何も見えない、 というのが現実なのかもしれません。
結局のところ、 ECC を採用していた意味がはっきりと分かる日は、 いつかメモリエラーが発生したときなのか、 それとも永遠に来ないのか。 少なくとも今は、 「問題なく動いている」という事実だけが確認できた、 という結果になりました。
ECC に投資すべきかどうか
今回の検証を通して感じたのは、 ECC メモリが「役に立った」と実感できる日は、 もしかすると永遠に来ないのかもしれない、ということでした。
この先、 ECC の価値を実感する日が来るのかどうか。 それは分かりませんが、 ひとまずここまでの検証は、 この結果をもって一区切りとします。
万が一、今後 iRMC のログの中に、 ECC によるデータ修復を示すような記録を発見できたとしたら、 そのときはあらためて報告することがあるかもしれません。
ECC の価値が明確な形で姿を現す日が来るのか、 それとも最後まで何も起きないまま終わるのか。 いずれにしても、 この検証は「続きがあるかもしれない」程度の距離感で、 検証機を静かに走らせておくことにします。
To Be Continued