VMware ESXi の後継の仮想環境として、
Proxmox Virtual Enviroment (PVE) を構築してみた。
構築といっても、
先代のリモートワーク用のパソコンだった
Core i3 12100 のマシンのメモリを32GBに換装した環境にインストールするだけです。
とりあえず、
Proxmox
のホームページに行って
Downloads
Proxmox VE 8.2 ISO Installer
をダウンロードしてきて、
Rufusで指示通りDDモードでUSBメモリに書き込んでインストーラーを作成する。
マザーボードは H670M-ITX/ax
Wi-Fi機能がもったいないけど、UEFIで無効にしておく。
とりあえず、パソコンとして使っていた状況からいったんUEFIデフォルトにリセットして、
セキュアブートを無効
VT-xを有効
VT-dを有効
らしいので、
セキュアブートを無効にするのだけデフォルトから変更。
(Fan Tuning とか 起動時NUM LOCK無効とかは関係ないので割愛)
ESXi移行先としてProxmox VE 8.1環境を構築した | Sakatsuki.blog
セットアップ手順はこちらを参考。
8.2になっていますが、特に迷うところはなく完了。
無償版のリポジトリの設定はGUIベースで行った。
なお、
Proxmox VE の利用にSubscriptionの契約が必ずしも必要ではないことは、下記で確認できると思います。無料で利用できる代わりにサポートなし、テストが不十分な無償版用のリポジトリを使用することになるようです。より新しいバージョンが先に投入され、検証に協力させられる感じでしょうか。
Terms and Conditions Proxmox Server Solutions
のP.11~の
3.17. Proxmox VE is open-source software. Why should I pay for it?
(3.17. Proxmox VEはオープンソースソフトウェアです。なぜお金を払う必要があるのですか?)
Proxmox VEのソースコードはGNU Affero General Public License version 3 (AGPLv3)の下でライセンスされています。
つまり、ソフトウェアのソースコードを使用する自由があります。したがって、ソフトウェアのソースコード(またはライセンス) に対して対価を支払う必要はありません。
サブスクリプションサポートサービスに対して料金を支払います。
Proxmox VEのサブスクリプションサービスは、お客様のオープンソース環境に以下のような真のビジネス価値を付加します。
以下のような幅広いサービスインフラへのアクセスを提供します:
- 安定したソフトウェアアップデートを含む専用のエンタープライズリポジトリへのアクセス。
- 緊急の技術的要求を解決するためのエンタープライズサポート
- カスタマーポータルを介したProxmoxエキスパートへのアクセス。
- お客様のビジネスニーズに合わせて拡張可能な柔軟なサブスクリプションプラン。
3.18. Can I use Proxmox VE without a subscription?
(3.18. サブスクリプションなしでProxmox VEを使用できますか?)
Proxmox VEはGNU AGPLv3の下で配布されているオープンソースソフトウェアです。あなたにはダウンロード、使用、改変する自由があります。ですから、可能です。ただしエンタープライズリポジトリを使用せずにProxmox VEを実行する場合、常に厳重にテストおよび検証されているわけではないパッケージを受け取る可能性があります。
本番環境でサブスクリプションなしリポジトリを使用することはお勧めしません。
詳細は https://pve.proxmox.com/wiki/Package_repositories をご覧ください。
なお、サブスクリプションは
スタンダードで510ユーロ/年、最小限のコミュニティで110ユーロ/年らしいですね。
あと、CPUのソケットカウントらしいです。
No valid subscription
You do not have a valid subscription for this server. Please visit www.proxmox.com to get a list pf available options.
(有効なサブスクリプションがありません
このサーバーの有効な契約がありません。www.proxmox.com を訪問して利用可能なオプションのリストを取得してください。)
操作しているとちょいちょいサブスクリプシションが有効じゃないダイアログがうるさいけど、そのままつどOKをクリックし続ける方向で。設定をいじって無効化することもできるみたい。
Web UI にアクセスしたら、
Datacenter > pve
Updates > Repositories
Componentsが
enterprise
と
pve enterprise
となっている項目を選択して Disable
上部の Add より
Repository No-Subscription
を選択して
Add
Updates
に移動して
Reflesh
TASK OK
って表示されたら×で戻る。
アップデートが表示されていたら
Upgrade
最初は結構いっぱいある。
アップデート後、
8.2.4 にアップデートされたかな。
とりあえずいったんコレで使い始めてみる。
気になるのがシャットダウンした後、
フツーに電源スイッチで起動しない気がする点。
とりあえず ESXi から Windows の仮想マシンの移行を試みて、できたら ESXi を解体して、ESXi で使っていた 1TB の SATA SSD を持ってくるかな…。
あとは
TrueNAS の検証用などにポコポコ仮想マシンを作っては消し、の運用。
PVE に TrueNAS SCALE の仮想環境を作成する