AKAI CS-F33R

2023年2月19日落札

1981年頃
当時の価格は 64,800円
https://audio-heritage.jp/AKAI/player/cs-f33r.html
GXヘッドではない廉価機なんだけど、
なかなか2台目のGX-Z6100の修理が終わらない(部品取り寄せの1サイクルが長い)なか、ボタンがメカニカルな感じが気に入ったので、ポチってみた。
価格的に、このくらい古いのじゃないとカセットデッキは気軽に手が出ないものになってきた。
(腹決めて上位機などのメンテ済みなどをしかるべき方から購入するのが王道とは思うけど、上位機はオーディオマニアの方に譲ってもいいかな、っていう予算感)

スゴイ重い。
アナログオーディオは重い=エライという側面もなきにしもあらずだけど、GX-Z6100がスッカスカに感じる重さ。
上記サイトによると、7.5kgらしい。GX-Z6100は5.5kg…そんなレベルじゃない重さだと思うんだけど…
あと、左右を持って持ち上げようとするとビスの先が出てるところろにちょうど指が当たって痛い。

オートリバース機なんだけど、ヘッドを反転させるんじゃなくて、スライドさせて同じ向きのまま使うらしい。
黎明期っぽいかなあ。(どっかに第5世代のオートリバース機って書いてあったような。たぶんこの前はAKAIはガワが木製のモデルで、CS-732D GXC-735D 1979年 とかに遡るのかな、と)
スイッチとかも、タクトスイッチじゃなくて、なんか機械的に接点を作動させてるし、
メカはソレノイドでガッチャンガッチャンと動く。
とりあえず再生・早送り・巻き戻し全部ダメだけど、リールやキャプスタン、カウンターは、弱々しく回るので、
キャプスタンのゴムベルト、アイドラーのゴム、カウンターのゴムベルトを交換すれば使えるかな


しかしスゴイ重いのでバラすのもちょっと気合いがいる。
メカ部分だけ降ろして、後ろ側から2枚おろししてベルト類交換できると思うんだけど、なんかメカ部が降りない。
どっか外し忘れてるビスがあるのかな。
ネット上にベルトの寸法がないので、バラした状態にして置いておけるスペースを確保して、バラして実測して注文してバラしたまま到着待ちかな。
キャプスタンベルトは2つ折りで140mm弱の記事があるので、
径90mmぐらいか。
ゴムベルト(平) φ90×0.5×5 内径90mm
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=4DNG-S6J7
カウンターのゴムベルトは
ゴムベルト(角) φ65×0.95T 内径65mm
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=3DNG-T6JJ
ぐらいかな
アイドラーのゴムは見ないと分からない。
(バラさないと見えない)
微妙な寸法でたくさんAliexpressに出品されてるのでちゃんとはかって注文した方が良さそう。
水栓ゴムで代用するパターンも多いみたい。

なんかAkaiばっかなのは最初は当時の憧れもあったと思うんだけど、何台か手持ちがあると、修理前提なら同じ系統のメカの方が推測できていいかなあ、なんて思ったり思わなかったり。

カセットデッキは価格が上昇傾向で、さらに2023年に入って廉価機の通電確認のみジャンクとか再生しませんジャンクとかもなんかいいお値段になるようになってきた気がします。

ので守備範囲はこの辺の昔の機種になってきた。
古いデッキは特に思い入れがあるわけでもないし、要メンテナンスな箇所が増えそうで敬遠してたけど、もう1980年代後半のデッキがなんか高くなるようになってきた。sankyoメカなどに集約されてきたデッキは構造がシンプルでいいのですが。

とはいえ、メカのトラブルならベルトやピンチローラーの交換で直りそうな個体を直せばいいんじゃないかと。
電気系ならコンデンサー交換くらいで勘弁してほしい。
トランジスタとかは厳しい。

R0019603.jpg

開けてみると、廉価グレードらしく割とスカスカな印象。
上位グレードみたいに隙間にギッチリ詰め込まれているのはメンテナンス的にはありがたくない。

スイッチがなんかこう、フルディスクリート?
あまりに原始的というか機械的というか、ちょっと感動。
タクトスイッチの偉大さを感じます。

反面、ケーブルの接続が
基板に生えてる棒に巻き付けるタイプ。
ラッピングというらしい。
面倒くさい。なんか巻き付けたりほどいたりする専用の工具も存在してるみたい。
コネクターだと信号損失につながるし、出荷したら滅多なことでは付け外ししないとは思われますからしょうがないのかもしれませんが。
なんとか外さずに作業するか。
YouTubeでは思い切りよくバッサリカットして、後で繋ぎ直してる人なんかいるみたい。


キャプスタンベルトは少し滑りつつも回ってるっぽい
リールの巻き上げが弱々しいのと、
再生時カウンターが回ってなくて止まるので、
アイドラーと
カウンターベルトがダメっぽい


メカがうまく降ろせないのと、
ネット上の情報ではアイドラーのゴムの寸法がわからない。
かなりバラさないとアイドラーに辿り着けないので、
一旦アイドラーまで分解したら交換するまで元に戻したくない感じ。とはいえバラしたままだと組み立て方忘れそうなので、どうしたものか。

なんかだいたい同じネジなのにたまに違うのが混じってるのがややこしい。
バラすならキャプスタンベルトも交換しておきたいがこちらも寸法がわからない。
溶けてなくなってるベルトとかは各種寸法を在庫して現物合わせするのかな。
カウンターベルトみたいなシンプルな経路ならタコ糸みたいのかけて計ることはできるか。

とりあえずなんとかメカ降ろさないことには始まらない。
参考用に入手した GX-F44R はメカ降ろさずにピンチローラーアームの分解清掃だけでいけそうなので結局役に立たないかも。
動作するなら極力バラしたくない(苦笑)。

メカ降りないのは配線が結束バンドでギチギチに固定されているからだとわかった。
ビスの外し忘れか、と思うくらいガッチリ止まってる。
元通りには戻せないのは覚悟して結束バンド切りまくる。

切りまくってもちょっと宙に浮くだけ。
なんでこんなにメカと配線がつながる必要があるんだろ。

あ、メカの後ろに基板があるせいか。
なんでここに基板背負わせてるんだろ。
ここから先バラすのはゴム部品揃えてから一気にやりたいな。

配線ほぐして自由度を上げるしかないか。


R0019509.jpg

カウンターのゴムベルトは折長が115mm。これでタルタルなので、折長110mmとみなして70mm径の0.9mm角ベルトでいいかな。
カウンターベルトはテンション低くていいはずなので折長100mm65mm内径ってことはないとみた

ベルト類はせんごく

https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=8DNG-T6JK

キャプスタンベルトは緩い感じだけど回ってるからそのままでもいいかなあ。
あとはリバース側のピンチローラーアームの固着か。
アイドラーは弱々しいけど回るか。

https://audiolife.coolblog.jp/2022/11/03/akai%E3%80%80gxc-760d%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E4%BA%A4%E6%8F%9B/

折長120~125mmです。
GX-Z6100でも使われてる75mm内径かな。
バラしてみたら違った(リバース機はキャプスタンが反対方向に回るので、キャプスタンベルトはながいよね
折長140mmぐらい89mm径←90mmでいいかな 85mmじゃなくても133mm
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=4DNG-S6J7

https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=5DMG-T6JJ

アイドラーのゴムはAliexpressかなー。

https://nishimurasound.jp/blog/membership-movie/gx93gold/gx93gold-12

外径18mm、内径13mm、厚み2.5mmってところか。

https://www.aliexpress.com/item/1005004497097022.html

内径x幅x厚さみたいな表記っぽい。
13mmx2.5mmx2.5mmになるのかな。

他にあと4個、アイドラーがあるんだけど、そこはそのまま。
なお
外径13mmx厚み2.5mmが2個
外径24mmx厚み2.5mmが2個、それぞれのリールごとに存在している。
(外すと調達しなければならなくなりそうなので内径は計ってない)

ピンチローラーも替えたいなあ。

8x5.5x1.5mmかな
ホルダーの幅は6mmなので
8x6x1.5mmでいいのかな

https://www.aliexpress.com/item/1005002156641654.html

R0019621.jpg

もともとのがコアが金属製なので、
コアが真鍮っぽいのを探してみたけど2mmの穴径らしいし
厚みも6.2mmはホルダーに入らなさそう。

https://www.aliexpress.com/item/1005002156785190.html

https://www.aliexpress.com/item/1005002994631635.html?spm=a2g0o.detail.1000014.14.57613770U1EWaN&gps-id=pcDetailBottomMoreOtherSeller&scm=1007.40050.281175.0&scm_id=1007.40050.281175.0&scm-url=1007.40050.281175.0&pvid=6ab6ec84-ca0d-4ef7-bd42-ea1ffad39dfd&_t=gps-id:pcDetailBottomMoreOtherSeller,scm-url:1007.40050.281175.0,pvid:6ab6ec84-ca0d-4ef7-bd42-ea1ffad39dfd,tpp_buckets:668%232846%238113%231998&pdp_ext_f=%7B%22sku_id%22%3A%2212000023121844801%22%2C%22sceneId%22%3A%2230050%22%7D&pdp_npi=3%40dis%21JPY%21609.0%21579.0%21%21%21%21%21%402101d1b816788604314978256eeb3b%2112000023121844801%21rec%21JP%212713957158

Aliexpressで調達する部品が出てくると到着するまで2週間くらい作業が止まるのが、カセットデッキが一向に片付かない原因だな。

アイドラーは試しに各種寸法セットになってるヤツ買ってみるか。
厚みが2mmでちょっと薄いけどまあいいや。
(結局組み間違えてもう一度アイドラーまでバラす必要が出たので測った寸法で買い直したものを取り付けた)

必死にアイドラーまでバラしたけど、
元通りに組み上がらない。
フレームみたいな部分がきちんと残らないのでバラすとぐさぐさになるのと、
山ほどの配線がついた基盤が配線長に余裕がなくて、ひっくり返すのもやっと。
何度もバラすもんじゃないとは思うけど、メンテナンス的には
コネクターで適度に切り離してメカがおろせる構造がいいなあ。
なんかあちこちの隙間を縫って配線が通ってるので可動域が狭い。

2モーターなんだけど、
メカにソレノイドがいっぱいあってそれの配線も残ってるので作業しにくい。
ソレノイド外した方が作業しやすいのか迷う。
ソレノイドのダンパーも組み立て時に注意しないと。

リールが回らない。
アイドラー組む時にブレーキを作動させるノブの噛み合わせがおかしいっぽい。
またアイドラーまでバラしてやり直しか。

宙吊りで作業してるので、
危なっかしいんだよなあ。
はめるときもあちこちの噛み合わせ調整しないとならないので結構厄介。

もう一度バラすのは日を改める。

アイドラーのゴムが測った寸法のものが到着したので、
再度挑戦。
アイドラーのゴムは今のは柔らかいのでフツーに外して交換できる。
(最初のはプラスチックみたいに硬さで、それでいてカンタンに割れた)
幅や厚みが元と一緒なので、こっちの方が動作がしっかりする気がする。

今度は
レバーとアイドラーのシャフトのかみ合わせに注意しながらくみ上げる。
レバーとアイドラーのシャフトのかみ合わせを合わせた状態で手の力を緩めるとせっかくのかみ合わせが外れること幾度。
根気勝負になってきた。

なんとかビスで固定したと思ったら、
ダンパーがハマってない…

やりなおし。

とりあえずくみ上げて試運転しようとしたら、
リールがどちらも全然回らない。リールモーターが力なく回っている感じがする。

見当がつかないので、作業中の写真を見直す。

リールのブレーキを外すレバーのかみ合わせが1箇所ある。
ここが外れてるとダメそう。

ふたたびアイドラーが出てくるところまでバラす(苦笑)。
レバーとアイドラーと、
ブレーキとレバーと、
ダンパーとレバーと
同時にかみ合わせ気にしなければならない項目多すぎ…。

くみ上げて試運転リールが回るようになったがすぐ止まる。
カウンターベルトを挟んでしまっている。
メカ部分をまた降ろす(笑)。

改めて組立直して試運転。
今度は正常そうなので、フロントパネルなどを戻していく。

……結束バンドの状態写真に撮っておいたんだけど、元に戻せる気がしない。
作業のために配線ほぐしたしなあ…。

数カ所だけ束ねてカバーを掛けて、
動作テストをしてみる。

自録再してみるとフォワード再生時、右側のボリュームが小さくなる?
リバース自録再ではそんなに気にならないな…。

どうしたものか。

ヘッドの調整が必要なのか?

クイックリバースするところ。

(手放したので続かない)

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2023年09月20日 09:07に投稿されたエントリーのページです。

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