マニュアルによると、
6. 自動整準機能
設定→レベリング→自動レベリング
スタート
(自動レベリング終了後)
補助レベリングでZ軸補正値を設定
7. 補助整準機能
(CR Touch の整準機能は、プラットフォームの傾きが2mmを超えると失敗します。この場合は、補助整準をご使用ください。)
設定→レベリング→補助レベリング
①②③④⑤を順に選択
温床下部のつまみを回して、ノズルを印刷台の四隅に移動させ、ノズルと印刷台のすき間がほぼA4用紙の厚さ(0.08mm~0.1mm)になるようにします。四隅が水平になっていることを確認します。
と説明されているんだけど、これだけでは調整がうまくいく気がしないので我流。
私家版 Ender-3 S1 Pro レベリング調整
はじめにノズルの先端にフィラメントのごみがついてないか点検する。
ちょっぴりくっついているだけでも調整値が変わって印刷品質が変わる。
こびりついてるときはノズルを昇温して溶かす。
おおまかにプラットフォームの水平と高さを出す
プラットフォームの裏側に付いているダイヤルを回して、
四隅のスプリングがだいたい20mm前後になるように揃える。
(見た目でざっくりスプリングの長さが同じになるようにする→プラットフォームを概ね水平に)
スプリングの長さを調整して手動でレベル調整するのですが、その調整幅はあまり広くない感じですので、始点はスプリング長20mmのあたりがいいかと思います。
オートレベリング(実行はしない)
設定→レベリング→自動レベリング
に入ると、ヘッドの初期位置を確認する動作をする(ホーム動作→2回測定→ノズルが下がる)ので、
終わるまで待つ(最近はここでは「スタート」しない ※ここで最初にオートレベリング自体をする意味必要がないような気がしてる。
実行すると右手前から16点の計測をして、ヘッドが中央付近に戻り、CR Touchが高さを再測定する)
そのまま
補助レベリング
Z軸補正
①を押して、ノズルを中央に移動。
▲▼でノズルの高さを調整して、ノズルとプラットフォームが間にA4コピー用紙を挟んだときかすかに手応えを感じる程度に調整する。
▲離れる方向、▼近づく方向
手元の機体では -2.00mm 前後。
四隅の調整
②を押す
ヘッドが左手前に移動するので、左手前のダイヤルを回してノズルとプラットフォームが間にA4コピー用紙を挟んだときかすかに手応えを感じる程度に調整する。
上から見て時計回りが近づく、反時計回りが離れる。
以降③~⑤まで同様
Z軸再補正
四隅を調整すると、Z軸の補正値が変動する可能性があるので、
①を押して、▲▼で再びZ軸補正を行う。
初めての時は、このまま
②~⑤をもう一度回してもいいかもしれない。
再度自動レベリング
自動レベリング
初期動作が終わるのを待って
スタート
オートレベリングが終了したら、
補助レベリング ※最近はオートレベリングは、ビルドプレートの「平面」が出てない時の補正用かな、なんて思ってるので、戻ってこなくてもいいかなと思ってる。(とはいえあんまり役立ってる実感ないけど。あんまりビルドプレートが平面じゃないわけでもないし)
①でZ軸補正値を再度調整。
②~⑤で四隅の微調整。
(これを数回繰り返してほぼ再度調整の必要がなくなったら設定完了。なお、間にオートレベリングが挟まるのであんまり完璧に追い込もうとしてもうまくいかない。ほどほどで諦めるの大事。時折横から覗いて4隅のスプリング長のバランスがおかしなことになっていないかも要確認)
テストプリント
あとは、
テスト用のプリントで実際の出力で確認。
(自動レベリングより、人間の手の方がシビアに追い込める)
最初にざっくりスプリングの長さを揃えるための治具を作ってみた。
ender-3_s1_pro_stage_gauge.zip
プラットフォームの裏側のスプリングのベースの上にはヒーターがあるので、
それを避ける形状にしてみた。
横からあてがって、プラットフォームの裏にくっつけるようにすると、
スプリングの長さを20mmにすることができます。
実際はピッタリ合わせるより、1~2mm余裕のある状態で自動レベリングを開始していいかと思っています。
(「自動レベリング」って書くと語弊があるかも知れないと思いつつ。ほんとは「自動(メッシュ)レベリング」で、レベリングを手動で済ませた後、ビルドプレートの不陸を調整するだけのような。また、スライサのG28の直後にG29入れている人もいるけど、そんなに効果あるのかも疑問)
Aurora Lung ちゃんも Ender-3 S1 Plus を Cura で動かす際に記述してる。
イメージとしては、
ノズルの初期位置を確認して、オートレベリングを0にリセットして、
①Z位置補正、
②~⑤の手動補正
ノズルの初期位置を確認して、再度
①Z位置補正、
②~⑤の手動補正
よさそうならオートレベリングして微調整
みたいな流れがしっくりきそうなんだけど。
そもそもオートレベリングの結果、16点の各ポイントの補正値がいくつなのか確認できる画面もないし、これからのファームウェアの更新に期待して現状で使うしかないかな。
(神経質に追い込まなければこの状態でもまあまあ印刷できるとは思うので)