PrusaSlicer でスライスして Ender-3 S1 Pro に出力する


PrusaSlicerでEnderの3Dプリンターを使う方法Session.2-2
という動画を見かけて、
見てたら
Ultimaker Cura は Ver. 5.0.0 でも Ender-3 S1 が含まれていないのに(V2もなかった)、
PrusaSlicer には Ender-3 S1 が含まれていることに気づいたので試してみました。(「ALPHA」って書いてあるけど)

ender3s1_prusaslicer_02.png
PrusaSlicer | Original Prusa 3D printers directly from Josef Prusa

https://www.prusa3d.com/page/prusaslicer_424/

から
Windows PrusaSlicer Standalone
(PrusaSlicer_Win_standalone_2.4.2.exe)
をダウンロードしてインストール。
インストールはデフォルトから特に変更せず。
experimental(=実験的)とは書いてありますが、特に問題はなさそう。

(GitHub からダウンロードしてくる場合は以下。正式版より新しいバージョンを試したいときとか、あえて古いバージョンを使う必要があるときとか)
上記からリンクされている Full release log and the latest unstable builds on Github から
希望のバージョンの Assets の中にある
例えば PrusaSlicer 2.4.2 なら
PrusaSlicer-2.4.2+win64-202204251110.zip (Windows 64ビット版の場合)
をダウンロードしてきて展開、
インストーラーとかないみたいなので、
prusa-slicer
を実行。


構成-構成ウィザード
次へ
他のベンダー
 Creality FFF

ender3s1_prusaslicer.png

Creality Ender-3 S1
□ 0.4mm ノズル
にチェック

次へ×5

ビューモードで
●エキスパートモード
を選択
(Amazonで安い他社製フィラメント使うので調整は必要と思ってる)

終了

プリンター設定

Creality Ender-3 S1を選んで、

カスタムGコードは
兄弟機と言っていい Ender-3 S1 用の設定値なので、
スタートgcode、エンドgcodeなどは元々設定されているものを尊重。
(あとで確認してみたら Creality Slicer でも Ender-3 S1 と Ender-3 S1 Pro のスタートgcodeとエンドgcodeは同一だった)
(なお Prusa Slicer も Ender-3 、 Ender-3 Pro 用と Ender-3 S1 用の開始gcodeと終了gcodeは同一だった)

機体の限界はよくわかんないけど、
「時間の見積もりに使用」
とするとGコードには出力されないらしいのでとりあえずそのまま(うまく設定すると、プリント時間の見積もりが妥当なものになりそう)

エクストルーダー 1は
引き込み速度:30mm/s→40mm/s
退避からの復帰速度:30mm/s→40mm/s
吸い込み後の最小移動量:1mm→1.5mm
がCreality Sclicerの設定と違うので変更しておく。
(そのうち体感できるほどの違いか確認する)

プリンタ名の右のノートみたいなアイコンでプリセットを保存できるので、
Creality Ender-3 S1 Pro
にして登録する。

フィラメント設定(上部のタブの一番右からスタートしてるので、タブを右から順に見てる)

リストにないので、
Generic PLA @CREALITY
を選択して、一部変更。

現在使用している Ankun のPLAは固いので、
フィラメント
温度
ノズル:
 1番目のレイヤー:225℃
 2番目のレイヤー:220℃
※Creality Slicer では単に220℃で設定してたけど、PrusaSlicerは1番目のレイヤーだけもともと5℃高く設定されていたのでそれにならってみた。


プリント設定
0.20mm NORMAL @CREALITY

を選択して、一部変更。

レイヤーと外周
最初のレイヤー高さ:0.1mm ※前に3DBenchyが剥がれたので。特に密着が弱そうな形状でなければ0.2mmのまんまでも問題ないかと。

インフィル
インフィルパターン:ハニカム ※PrusaSlicerはSlic3rベースらしくハニカムが選べるので。単なる興味。
縦にまっすぐ積層するわけではなく、ジャイロイドみたいにキュルキュルヘッドを動かさなくていいので Creality Slicer でよく使ってる「キュービックサブディビジョン」相当なのは「立方」

これでプレートへ
(Ender-3 は Enderドラゴンのプレートになるらしいけど、 Ender-3 S1 は無地。ちょっと素っ気ない)

STLファイルをドラッグ&ドロップして、

スライス実行

よさそうなら

Gコードのエクスポート

で保存されたgcodeファイルをSDカードに入れて、
Ender-3 S1 Pro に入れて印刷する。

Creality Slicer だと、ベッド温めて、ノズル温めて、というスタート動作ですが、
PrusaSlicer だと、まずノズルを温めつつ、ベッドを温めて、ベッドが目的の温度で安定したら、ノズルの温度を改めて目的の温度まで上げて行くみたい。
電源容量に余裕がない場合は、ベッドとノズルは別々に加熱した方がいいらしいけど、電源が耐えられるなら同時に加熱した方がプリントのスタートは早いはず。

スタート時のヘッドの移動のしかたが違うのと、
スタート時の捨て出力が短いみたい。

とりあえずこれはこれで、しばらくスタートgcodeとエンドgcodeはPrusaSlicerのEnder-3 S1用のデフォルトを尊重してみようかと。

IMG_1689.jpg

とりあえず糸引きが気になるけど出力は無事できた。


この動画見ると、 Prusa i3 MK3S+ すごいと思うけど値段かなり違うよね…。
(Prusa Slicer 使ったからといって印刷品質が追いつくわけではないと思うけど)

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2022年05月29日 17:00に投稿されたエントリーのページです。

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