12.0-U7で MiniDLNA をインストールする手順。
自分の FreeNAS 11.2-U7 に MiniDLNA をインストール の手順に沿ってやって、違うところをアップデート。
基本的な流れは変わっていない模様。
画像はそのウチ気が向いたら追加します。
いくつかの前提条件があります:
1) 対象の TrueNAS のネットワーク構成ができていて、インターネットにアクセスできること。
2) 対象の TrueNAS の共有フォルダにいくつかの動画や音楽が用意されていること。
(この辺は他のエントリとか参照して、通常のNASとしてTrueNASを構成しておいてください、というところですね)
Jailの作成 (新GUI)
1) MiniDLNA に設定して使うためのIPアドレスを特定するか、DHCPを使うか決めてください。例として 192.168.1.54 を使います。
2) TrueNAS の GUI の Jails アイコンをクリック。
3) Add をクリック
4) ADVANCED JAIL CREATION をクリック
5) Jail の名前を Name に指定します。 MiniDLNA とか(FreeBSDとして、MiniDLNA だけでなく他の用途にこのJailを使うことも可能ですが、ここではシンプルにMiniDLNA とします)
a) Release から希望するバージョンを選択。(12.0-U7では、11.2-RELEASEから12.3-RELEASEまでいっぱい選べるけど、 12.3-RELEASE にしておく)
6) DHCPを使うなら a) 、静的IPを割り当てるなら b)
a) DHCP: 「DHCP Auto configure IPv4」にチェックして 7)へ (VNETとBerkeley Packet Filter のチェックが同時に入るがそのままにする)
b) 静的IPアドレス: 「VNET」をチェックして、「IPv4 Interface」で「vnet0」を選択して「IPv4 Address」にIPアドレスを入力、「IPv4 Netmask」は24(=255.255.255.0)とか選択。「IPv4 Default Router」にデフォルトゲートウェイを入力。 (他のオプションは希望に応じて変えてもいいけど、動作したりしなかったりするらしい) 元記事のケースでは、address: 192.168.1.54, netmask: /24 (255.255.255.0), default gateway: 192.168.1.1
7) 「Auto-start」にチェック。
a) 一番下までスクロールして「SAVE」。
8) これが初めての FreeBSD Jail の作成なら、大きなダウンロードが始まります。ネットワーク環境により数分~もうちょっとかかるかも。
9) 完了すると、 MiniDLNA という名前の標準的な Jail が指定のIPアドレスで構成されます。
a) Jail が完成すると実行状態になるので、対象の Jail の右側の > をクリックして、「STOP」をクリックして停止しておきます。Stop Jail で「STOP」
(State が「down」なのが止まってる。「up」が実行中)
メディアフォルダの追加(新GUI)
10) 対象のJailの右側の > をクリックして「MOUNT POINTS」をクリック。
11) 「Actions」→「Add」
12) 「Source」に動画や音楽を保存するフォルダを指定します。(親のTrueNASで共有フォルダを設定している /mnt/tank/media とか)
13) 「Destination」に Jail 側の「/media」に相当するフォルダを指定します。Jailのrootが選ばれているのでその直下の media とか(フルパス表示なので /mnt/tank/iocage/jails/minidlna1/root/media とかになります)
14) 「Read-Only」にはチェックを入れると不具合があることがあるためチェックを入れないことが推奨されます。入れない方がいいですが、どうしてもチェックを入れたい場合、入れてみてプレイヤーで不具合が発生したら、ここに戻ってチェックを外してください。
15) 「SAVE」をクリック。
a) jail を再度実行します。「Actions」→「Go Back to Jails」(左のGUIで Jails をクリックしても同じ)
b) 右側の MiniDLNA 用の Jail の右側の > をクリックして「START」
(ここから Jail に SSH で入るくだりがありますが、TrueNAS の GUIからシェルに入ればいいと思うので省略)
先ほど開始した対象の Jail の「SHELL」で入ります。
20a) 「pkg install minidlna」と入力
21) この時点で、MiniDLNA とサポートファイルがインストールされます。
21a) インストールの際に何度か質問がされますので、全て「y」で答えてください。これにより、いくつかの FreeBSD Jail のプログラムが MiniDLNA をサポートするよう更新されます。省略して単に[Enter]を入力すると N がデフォルトの質問もあるのでインストールが完了しません。またネットワークが正しく設定されてないとうまくできません。
MiniDLNAの構成 (新GUI、旧GUI共通)
(ShellでMiniDLNAを構成する部分は変わらないみたいです)
22) 「cd /usr/local/etc/」と入力してディレクトリを移動します。
23) 「ee minidlna.conf」と入力して、minidlna.confファイルの編集画面に入ります。
24) 下にスクロールして、下記を編集します。
media_dir=/optを
media_dir=/media
(Jailから見たときの先に割り当てたフォルダを指定する)
25) 下にスクロールして、下記を編集します。
#friendly_name=My DLNA Server
を
friendly_name=MiniDLNA Server#を取り除いて好きな名称に。
26) 下にスクロールして、下記を編集します。
#db_dir=/var/db/minidlna
#を取ります。
db_dir=/var/db/minidlna
27) 下にスクロールして、下記を編集します。
#log_dir=/var/log
#を取ります。
log_dir=/var/log
28) [Esc]をおして、ゆっくり[Enter]を2回押して保存して編集画面を抜けます。
29) 「cd rc.d」と入力して
30) 「ee minidlna」と入力します。
31) 下にスクロールして、下記を編集します。
command_args="-P $pidfile -u $minidlna_uid -f /usr/local/etc/minidlna.conf"を
command_args="-R -P $pidfile -u $minidlna_uid -f /usr/local/etc/minidlna.conf"
に。("のあと、-Pの前に「-R 」を追加します)
32) [Esc]をおして、ゆっくり[Enter]を2回押して保存して編集画面を抜けます。
MiniDLNAのテスト(新GUI、旧GUI共通)
33) 「service minidlna onestart」と入力すると、「Starting minidlna」とメッセージが表示されます。DLNA互換プレイヤーでコンテンツが見られるか確認してください。元記事書いてる人は設定に使っているコンピューターから離れなくていいので Windows Media Player
(WMP) を、テストするのに使っているそうです。(Windows 10 だと Windows アクセサリの中)
MiniDLNA を自動起動するように設定します(新GUI、旧GUI共通)
無事設定できたら、Jail の起動時に MiniDLNA も自動起動するように設定します。
34) 「echo minidlna_enable="YES" >> /etc/rc.conf」と入力します。
36) 「exit」と入力してシェルを抜けます。
MiniDLNA が正常に Jail と一緒に起動するかテストします(新GUI)
37) Jails 画面で、 MiniDLNA のjailの右側の > をクリックして「STOP」。Jailが停止するまで待ちます。システム構成により多少時間がかかります。
38) DLNAデバイスで、 MiniDLNA が動作しなくなったのを確認してください。
39) Jails 画面で、MiniDLNA のjailの右側の > をクリックして「START」。起動するまで30秒程度待ってください。
40) MiniDLNA が動作していることを確認してください。以上で完了です。
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一応定期的に自動で更新されるハズなんだけど、
メディアフォルダに放り込んだファイルを即反映させたいときは
JailのShellで
service minidlna restart