上質アレルギー

私は最近「上質」っていう言葉にアレルギーがあるようです。
「上質な時間」を過ごせる、だの、「上質を身にまとう」だの、キャッチフレーズ等でよく目にする文字列ゆえになおさらアレルギー感を強く感じます。

何が気にくわないって、上質かどうかは、それを作り出したり、販売したりしている人間が決めることではないからだと思うのです。

誰かが作っているものに対して、周囲が上質を認めるのならばまだマシなのですが(それでも鼻につくのはかわらない)、自ら名乗るっていうのは、「オレ、イケメン」と大して違わないと思うのです。

ですから、安易に「上質を提供するホテルです」などと書かずに、何を持って上質なのか、もう一度自らに問い直してほしいのです。

「何が」「どうあることが」上質なのか、という定義なしに書かれている「上質」という言葉は上滑りしていて、薄っぺらで、単なる成金趣味に見えます。

ので自分の周囲で「上質」という言葉を使われるたびにげんなりする次第です。

「最高級」の方がまだマシですね。

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2010年05月12日 12:08に投稿されたエントリーのページです。

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