TrueNAS SCALE の翻訳環境を構築する(yarn + Node.js)

Setting Up Development Environment
https://github.com/truenas/webui/blob/master/docs/setup.md

で説明されている環境を構築してみます。
自分のフォークした翻訳用のリポジトリをGitで取り込んで、仮想環境のUbuntu上に構築した環境で、NightlyのUIがどのように翻訳されるかを手元で確認できる、という寸法です。

ベースとなるTrueNASはProxmox VE上に一番新しいNightlyをインストールします。
Nightlyは
https://www.truenas.com/download-truenas-community-edition/

No Thank you, I have already signed up.
をクリックした後に
Download Future Previews

TrueNAS-SCALE-25.10.0-MASTER-20250502-015453.iso

(MASTER-日付-時刻)
みたいな感じで格納されているので、日付で適当にあたりをつけてダウンロードします。
Nightlyなので、実際にインストールしてみて変な場合は日付を少し遡ったりしてちゃんと動作するものを使えばいいでしょう。



同じくProxmox VE上にUbuntu Serverをセットアップします。TrueNAS SCALE が Debian Linux ベースだから Ubuntu に。
とりあえず minimized で SSH Server のみ組み込んでセットアップします。
(この辺は他の方の方が詳しいと思いますので割愛。動作すればよかろうもんレベル。また以下の環境構築はChatGPTに訊いてそのまま実行してるので雑な設定になっている部分があるかもだけどLAN内のテスト環境なのでひとまず動作すればOK)

コンソールからログインしたら
ip a
を実行してDHCPで割り当てられているIPアドレスを確認して、
RloginなどでSSH接続して以降はRloginで実行します。
長いコマンドもコピペで実行できる。

更新
sudo apt update
sudo apt upgrade -y

Gitのインストール
sudo apt install git -y

必要なツールのインストール
sudo apt install curl gnupg vim -y
(あとでvimで package.json を編集するので vim をインストールしているけどテキストエディタは vim でなくてもいい)

Node.js公式リポジトリを追加(推奨:LTS)
curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_lts.x | sudo -E bash -
Node.jsのインストール
sudo apt install nodejs -y

Yarnのリポジトリ追加
curl -sS https://dl.yarnpkg.com/debian/pubkey.gpg | sudo gpg --dearmor -o /usr/share/keyrings/yarnkey.gpg
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/yarnkey.gpg] https://dl.yarnpkg.com/debian/ stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/yarn.list
Yarnのインストール
sudo apt update
sudo apt install yarn -y

とりあえずここまでで
Requirements
に記載されている環境は整ったはず。

・yarn >= 1.22
・Node.js >= 18.19.1
・Running instance with TrueNAS nightly (VM is fine).


自分の翻訳データのあるリポジトリをGit でクローン
git clone https://github.com/ReiKirishima/webui
(git clone https://github.com/truenas/webui でももちろんいいし、上記のまま実行すればきりしまの翻訳用のフォークを試せるはず)
cd webui

GitHub上の翻訳を更新した2回目以降はサブディレクトリに移動してGit Pull
cd webui
git pull

yarn

別PCのブラウザからLAN越しに確認する場合は、
vi package.json

27行目
"start": "yarn run check-env && export NODE_OPTIONS="--max-old-space-size=8192" && node ./node_modules/@angular/cli/bin/ng serve --host=0.0.0.0 --no-hmr --proxy-config proxy.config.json",
serve の後ろにカーソルで移動して[a]で編集モードに入って入力して、
[Esc][:][W][Q]
で保存して終了してから

yarn ui remote -i 192.168.0.39
(192.168.0.39 は別途稼働している Nightly の TrueNAS の IPアドレス)

yarn start

しばらく待って

Application bundle generation complete. [20.369 seconds]
などと表示されたらUIを書き換える準備ができたので、
UbuntuのIPアドレスに
192.168.0.40:4200
などでアクセスする
(192.168.0.40 は翻訳環境を実行している Ubuntu の IPアドレス)

Ctrl+Cで終了

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2025年05月03日 13:59に投稿されたエントリーのページです。

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