カセットテープのスピードを調整する
である程度基準とできるカセットデッキの調整ができたら、
(調整できてなくても、基準とする録音できるデッキを定めてそれに合わせてもいい。特に再生しかできないデッキなどは録音できるデッキとスピードが揃ってると都合がいいはず)
あとはそのデッキでA音440Hzを録音して、
調整したいカセットデッキを十分暖機してから再生しながら、
SoftTunerなどで見ながらスピードを調整します。
キャプスタンモーターの背中にある穴か、キャプスタンモーターから電源が伸びている先にある基板上の半固定抵抗などをマイナスの精密ドライバーなどで回して調整しますが、ほんのちょっと動かすだけでかなりズレるのでクッ、クッっていうくらいの調整です。
大きくズレているときはある程度耳でも追い込めるかも知れませんし、ドライバーを差しているときはハムノイズが乗ったりして正しい周波数が検出できないこともあるようです。そんな場合はちょっと回してはドライバーを抜いて回転が落ち着くのを待ってから確認して、再度ドライバーを差して半固定抵抗に刺さるところを探って、の地道な繰り返しになります。
セラミックのドライバーとか使えばハムノイズが乗らないので作業しやすいです。
基準となるデッキにスピードを合わせるだけですが、
カセットデッキが複数台あるときは正しい速度よりも、
手持ちのデッキ間でのテープスピードが揃うだけでも大分気分がいいです。
もちろん
3KHzとか315Hzとかのテープを作成して調整してもいいんですが、
素人調整なので、やりやすい音の方がいいかなと
(3KHzとか耳障りだし、315Hzなら440Hzとそんなに変わらないのでは。ただ、基板上のレベル調整用の半固定抵抗とかは315Hzとかになってるので、そっちまで視野に入れたら315Hzとかがいいのかも…)
さらに、テープを送る機構がアナログなので、カセットデッキの機構や、室温、ピンチローラー・ベルトの劣化などによりどうせ安定はしないですし。
そこそこ、ほどほどでよしとしましょう。
そうじゃない人は
クォーツロック機構のある高級デッキとか使ったり、
正式な調整用テープを使ったりすればいいんじゃないですかね。
またヤフオクなどで手製の調整用テープを出品している方もいますのでそれらを利用する方法もアリかもしれません。