TrueNAS SCALE のハードディスク交換手順

TrueNAS のハードディスク交換手順(TrueNAS CORE 12.0版)の焼き直しになります。
画面は TrueNAS SCALE 24.04.2 で作成。

今回は特に不具合がでているわけではないので、
シャットダウンしたPVE上の検証用のマシンの TrueNAS SCALE のハードディスクを1台削除して、新しいハードディスクを追加した状態で開始です。

TrueNAS SCALE を起動すると、

scale_replace_disk_01.png

右上の Alert に通知が出てるのと、
Dashboard の Storage に
Pool Status: DEGRADED
と縮退中である表示が出ています。


scale_replace_disk_01a.png

Alerts
CRITICAL
Pool tank state is DEGRADED: One or more devices could
not be used because the label is missing or invalid.
Sufficient replicas exist for the pool to continue functioning
in a degraded state.
The following devices are not healthy:
・Disk QEMU_HARDDISK drive-scsi4 in UNAVAIL
アラート
重大
プールタンクの状態がDEGRADEDです: ラベルがないか無効なため ラベルがないか無効であるため使用できません。
デグレード状態でもプールが機能し続けるのに十分なレプリカが存在します。
以下のデバイスは健全ではありません:
ディスク QEMU_HARDDISK drive-scsi4 が UNAVAIL

こんな感じで不具合のあるディスクの情報が通知される。


scale_replace_disk_01b.png

Storage > Disk Health
のところの Manage Disks で各デバイスのシリアルを確認できるので、交換すべきディスクを間違えないようにします。
(ここだけ画像は稼働している唯一の実機のTrueNAS SCALE)

今回はもう新しいハードディスクを接続しているので

scale_replace_disk_02.png

Storage > Manage Devices


scale_replace_disk_03.png

Data VEVs
のところの
RAIDZ2 が黄色く DEGRADED となっているのでクリックして展開すると、
変な文字列で UNAVAIL となっているディスクが確認できます。
(取り外し済みなので UNAVAIL)


scale_replace_disk_04.png

クリックすると、右側の
Disk Info のところに Replace があるのでクリック


scale_replace_disk_05.png

Replacing disk
ということで新しいディスクを選択します。
sdc が見えているので、それをクリック


scale_replace_disk_06.png

Replace Disk をクリックするとリプレイスを開始しますが、
空のディスクでない場合は、 □ Force をチェックすると強制的に使うことができます。
(間違いがないように空のディスクは、Windows の diskpart で clean しておくのがいいと思う)
今回はPVEで新しく追加したまっさらなイメージのディスクなのでそのまま。

scale_replace_disk_07.png

これは、PVEの仮想マシンで、ディスクはほぼ空のSSDベースの64GBなので、
スクリーンショットを取るまでもなく一瞬で終わっていて何もありませんが、
そこそこの使用量がある場合はまあまあ時間がかかる。
既存のディスクから読み出して新しいディスクに書き込むスピードにモロに影響を受けますが、
1TB使用しているSATA接続のCMRのハードディスクで2時間弱かな。


scale_replace_disk_08.png

[Shift]+[F5]でリロードするか、
いったん別の画面にいって戻ってくると、
ディスクが認識されているのがわかります。


scale_replace_disk_09.png

Dashboard に戻って、[Shift]+[F5]でリロードすると、
Pool Status: ONLINE
と正常に戻っているのが確認できます。

新しいハードディスクは、
smartctl でロングテストを実行するのがいいと思いますが、
TrueNAS SCALE は smartctl が Shell で使えない感じなんですよね。
テスト自体は
Storage > Disk Health
Manage Disks

各ディスクの右側のVから
Manual Test
ができるけど…。

TrueNAS SCALE には smartctl コマンドがインストールされていない

なお、この要領で1本ずつ、交換→Resilver完了と、ディスクを容量の大きいものに交換していくと、Poolを構成する最後のディスクのResilverが終わった途端にPoolの容量が増えます。

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2024年08月26日 19:57に投稿されたエントリーのページです。

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