最近は砥石を研ぐのがマイブームである。
こんなのを使って、家庭用で変形の進んでいる砥石の平面を出します。
荒砥石用というのもありますが、まあ、普通の家庭にある砥石は大抵中仕上げ用、あってもさらに仕上げ用だと思うので、これらを買えばいいのではないかと思います。
普通の砥石より若干安い程度の修正用砥石で、砥石が何回かよみがえるとしたら、いい買い物なのではないでしょうか。
修正用砥石は質量があるので、それを対象となる砥石とすりあわせるという、修正する労力はそれなりにかかりますが、かなり変形が進んだ状態からでなければ、割とすぐ平面が出るのではないかと思います。また、割とすぐ平面が出る砥石は、研ぎ汁が出やすく研ぐのが簡単という点では、ある意味いい砥石だと思います。
平面が出ている砥石でなら、包丁も綺麗に研ぎ上がります。
(反対に、変形の酷い砥石で研ぐと、包丁を悪くしてしまうと思います)
ということで、自宅の母親の使っていた砥石も全て平面を出し終わってしまっているので、ムール宅の砥石を研いでみました。
こんな感じ。
中央部分が大きく減っていて、凹んでいます。
最大で3mmぐらい削り込めば平面が出るのではと。
かなりやり応えありそうです。
ひたすら研ぎます。
泥のような研ぎ汁がでます。
わりとドロッとしてねばりがある感じですが、研ぎやすい砥石のようです。
(その分減りは早いかと)
最後に軽く面取してこんな感じに仕上がります。
ざらっとしていて、自分の使う砥石群では荒砥~中仕上砥くらいの位置づけですので、もっと目の細かい砥石も用意した方がいいのではないかと思います。
(こればっかり使っていると包丁が減っちゃうし)
家庭で中央部が凹んでいる砥石を使っているようなら、一度修正用砥石で平面を出してみてください。それだけで面白いようにキレイに研げるようになります。
そうしたら、毎回研ぐときに少しこするだけで、平面が維持できるようになり、包丁も切れ味が維持できるようになり、といいことずくめですね。
関連:砥石