インターネットの向こうというコンピュータ

CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:Googleの本質は新時代のコンピュータメーカ

Googleは、インターネットの「あちら側」に全く新しいコンピュータを作り、その性能を日々上げていく

Gmailのβの話を聞いて、この記事を読んでふと思ったのが、「インターネット」という巨大なコンピュータが、自分の端末の回線の先に接続されている、というイメージです。

いろいろな技術の進歩はこの方向を目指して進んでいるような気がしてきたのです。

自分のPC内を検索することと、インターネットのホームページ(実際にはそれに限らなくてもいいのですが)を検索すること、その操作自体に大きな違いはないと思います。

自分が蓄積したデータか、それ以外の人の分も含んでいるか、という対象の違いこそあれ、キーワードを入力して「検索」ボタンを押す、こういう操作で情報にたどりつく、という事から考えると、自分の端末とつながっている回線の向こうには「インターネット」という巨大なコンピュータ、として考えてみることができると、Gmailも、自分のPCにメールデータを保持せず、「インターネット」に保持することになるわけです。

それで、思いついたのがGamp(笑)。Googleの検索システムで検索して、曲を再生できるサービス。これがあれば、CDやMP3データを分類して整理する必要はなく、○○の曲、とか、△△というアルバム、とか、検索して曲に突き当たり、それを再生するわけです。

曲データを転送するだけの帯域は必要になりますが、そろそろ無理な注文でもないはずです。権利はどうなるんでしょうか?

それは商売人が考えればいいんじゃないですか?

Googleの目指す姿、それは、「インターネットの向こうというコンピュータを構築する」ということなのではないでしょうか…。


はてなダイアリー - 道案内フリーク日記-「向こう側」というコンピュータ

からトラックバックをいただきましたので追記します。(ありがとうございます)

ビルゲイツがExplorer/Internet Explorerで目指したのは…(中略)…「ネットかローカルかに関わらず欲しい情報を表示する」という意味ではなかったでしょうか。

確かにそうですね。MicrosoftがWindowsを発展させてきたことにより、人々は、簡単にローカルのデータを検索したり、インターネットのウェブサイトを検索したりすることができるようになってきています。

IEのインターフェイスがGoogleのトップにしてしまえば…ゲイツの欲しかったもの、実現したかったものを既にGoogleはあっさりと実現しちゃったと考えることができる…

Internet ExplorerのホームページをGoogleのページにする
Google Toolbarをインストールする
Google Deskbarをインストールする

これにより、Googleはより身近な「インターネットの向こう」というコンピューターになるでしょう。でも、忘れてはいけないのは、WindowsとInternet Explorerのおかげで、誰もが簡単にインターネットに接続できている、という事実なのです。

裁判所は、WindowsにInternet Explorerをバンドルすることは、独占禁止法に違反しているとしますが、ブラウザをいちいち組み込まなければならないWindowsと、ブラウザのインストールまで済ませてあるWindowsでは、ブラウザのインストールの手間のない方を選ぶに決まっています。そもそも、どこかが有料で出しているものの代わりとなるものを無料で出したら犯罪ですか?

モノに根ざした商売の考え方は、インターネットの向こうでは通用しない、と思うのでした。

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2004年04月06日 15:08に投稿されたエントリーのページです。

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