米Google、無料Webメールサービス「Gmail」のベータ版~容量は1GB
グーグル、フリーメールの実験開始--容量はなんと1GB - CNET Japan
Gmailの説明を読む限りでは、送受信したメールを全部貯めておいて、Googleの検索機能を利用して、メールを検索して使う、というコンセプトのようです。
現在うまく整理されていない情報の中には電子メールも含まれる
とあるように、ウェブメールはこれだけ手軽に使われているのに対して、そのメール保持容量の限界はあまりにも低い。次々とやってくるメールのために、過去のメールを削除して対応しているのは事実だし、ウェブメールによくある、貧弱な検索機能では、あまりに大量のメールをスプールしていてもほとんど役に立たないと思われる。
その検索機能という部分にGoogleの技術が使われていて、容量が膨大なこのサービス、ものになったら、Yahoo MailやHotmailを脅かすことになると思われるが、日本人的な立場からすれば、日本語対応がどうなるかなどのローカライズまでが判断に加わってくることとなるかもしれない。
Yahoo MailやHotmailの容量増加という波及効果を及ぼしてもユーザーにはメリットは出てくるわけだが、一つ気になるのは、「検索」というツールで、個人間でメールでやりとりされた「情報」も「整理」されてしまう、という事実だ。
顧客情報の漏洩も、外部からのハッキングではなく、内部の人間の持ち出しであることを考えると、このサービス、ある意味恐ろしい。
(まあ、容量制限のあるサービスでもユーザーにはその容量しか提供しなくて、裏ではアーカイブして巨大なデータベースにしてたら…)
適当に訳してみました。
Google の電子メールへの アプローチ。
Gmail は新しい種類の webmailの実験です。メールをいちいち削除する必要がなく、必要なメールをいつでも見つけることができるべき、という考えをもとに作り上げました。 鍵となる特徴は以下の通りです:
●分類しないで、検索してください。
それがいつ送られたか、あるいは受け取ったかに関わらず、必要なメールを見つけるために、Google 検索を使ってください。
●何も捨てないでください。
1GBの無料のスペースがありますから、もうメールを削除する必要はありません。
●そのすべてを保存したままにしておいてください。
それぞれのメッセージが返信でまとめられて、あたかも会話のように表示されます。
●ポップアップ広告はありません。 バナーもありません。
内容に関連した Web ページへのテキスト広告とリンクだけが表示されます。
ということですが、いままでのウェブメールは容量的な不安から、ユーザーが送受信したデータは保管されていないと暗黙の内に信じているようですが、これだけ容量に余裕があるという印象があると、Googleのイメージと相まって、Googleで検索すると、他人のやりとりしたメールの内容が表示されてしまうようなイメージが出てきてしまうのでしょうか。
これの実現に反対する勢力の動きがめざましいようで、Gmailは失敗に終わるかもしれませんね。
Modern Syntax: Googleメールに、米国でも阻止の動き
それと、「自分はかまわないよ」っていう人だけ使えばいいかと思っていたのですが、利用しているユーザーが他の人から受け取るメールもその対象になってしまうわけだし、ちょっと気分的によろしくないかもしれないですが、
プログラムが自動的にメッセージの文脈にあった広告を表示する位でどうということもないような気がするのですがね。
あと、できれば有料で広告の表示されないバージョンがあるといいですね(笑)。