松下電産が勝っても松下のワープロは買わない

松下電産が一太郎のヘルプモードへ入る仕組みが自社の特許を侵害するとした訴訟で、東京地裁の判決では、高部真規子裁判長は特許権の侵害を認め、「一太郎」「花子」の製造・販売の中止と在庫品の廃棄を命じたとのこと。

もうすぐ一太郎15の発売だー、というときにこんなことになって大丈夫なのか?
大丈夫かジャストシステム。 さかきスタンダード。/ウェブリブログ

特許権をビジネスに使うなとは言いませんが、この争いで松下電産が勝訴しても、松下電産はパクられただけの一太郎・花子に変わるソフトウェアをもっているかというと、そんなことはないわけで。

2月10日の発売は予定通り行なわれだろうということで一安心。

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ざっとみたところでは、マウスに?のアイコンがそっくりだった、ということが争点な感じがします。

ガンバレ、ジャストシステム。

というか該当する機能はいっそのことあきらめて削除してもらって松下電産に作ってもらうのがいいかも(売れなさそー)。

判決全文


ただ言えることは、特許権を侵害しているからといっても一太郎は使われるのであり、松下のワープロは買われることはないだろうと。

しかし、一太郎の一太郎らしさに全く関係ない、個人的にはあまり格好良くないアイコンと、それがもたらす機能が争点なようで、どーでもいい、というのが率直な感想です。

あ、そうそう、

判決が確定して執行される前に買っておいた方がいいぞ!

予約していない人も発売日にパソコンショップへダッシュだ!

2005/2/2追記
ジャストシステムからメールでお知らせが届きました。
一太郎・花子に関する報道につきまして
是非是非頑張って頂きたく。

ライバル商品のメーカーからの訴訟ならともかく、ライバルと認めないのですが。

特許自体が意味のある特許なのかどうかっていうのもこういう場合問題ですよね。

コメント (8)

ushila:

サブマリン特許とまでは言わないまでも、イマイチ松下にメリットを感じない訴訟だなあ。
結局ジャストが金払って和解に一票。

そーそー。
松下電産の名が上がるわけでもなんでもない、
ただの経理的な収益を上げるためだけの活動のような気がするのです。

(要ユーザ登録です)
>裁判の過程で和解の動きもあったものの,「到底受け入れられる条件ではなかった」(内藤氏)として拒否したという。

……らしいです。
ジャストシステムからは金取らないけど、
同機能を搭載する他のソフトのメーカとの契約で稼ごうと。
でも、マウスの絵を消せばいいんだから、誰も契約なんかしないよな。

ぷらうめ:

ナニが要ユーザ登録なのかわからんね。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20050201/101305/

えるぽん:

そんなメールがとどいていたのですねー。

ウチの会社にも着てる可能性が高いので確認してみますわw

松下電産にブーイングする方法はないものだろうか。
ジャストシステムの資金にダメージを与えて、自社が潤うだけで、結局ユーザーにはメリットがないじゃないか。
と思うのでした。

四国三郎:

 まねした電機が今後知的財産ビジネスを強化するとか
日本のようなメンタル的には社会主義国家では
青色発光ダイオードのような画期的発明対価が6億円であり、アイコンマークがどうだこうだ程度では60万円程度の注意義務違反程度ではないでしょうか。
とかく変な判決だしがちな裁判官にそのバランス感覚がありますかな・・

コメントありがとうございます。
企業倫理とかいろいろいわれてきていますが、企業にとっては、企業イメージがかなり大事なモノになってきているとは感じます。
天下の松下ですから、企業イメージのダウンは、避けた方がよかったんじゃないか、と思うんですけどね。
いいイメージを築き始めた小さな会社をブランドごと買収する、という戦略もあちこちで見かけるような気がします。
まあ、親会社になるわけで、会社の中身を担っている人たちは大きく変わらないのでしょうけど、時間とともに中身は入れ替わっていくわけで、イメージの変化は免れないような気もします。
時代の移り変わりでしかないのでしょうが。

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2005年02月01日 20:55に投稿されたエントリーのページです。

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